「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信 Dコース」 VS「S&P500」
こんにちは。ファイナンシャルアドバイザーの大崎です。
先般、このブログで「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信 Dコース」について取り上げましたが、
投資するなら「S&P500インデックス」とどちらが良いのかとのお問合せをいただきましたので、検証してみたいと思います。
前回、「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信 Dコース」については、毎月分配金について深堀りしましたが、今回は比較・検証するために分配金はすべてファンドに再投資されたものとします。
S&P500インデックスについては、いくつもの投資会社が商品を出しておりますが、比較対象としては、大和アセットマネジメントの「iFreeS&P500インデックス 」を用います。その理由は運用期間が3年以上あるからです。
まず、3年間のトータルリターンを見ていただくと、以下の通り、「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信 Dコース」が圧倒しております。
「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信 Dコース」+81.25%
「iFreeS&P500インデックス 」+60.41%
ちなみに、このトータルリターンには購入手数料や信託報酬が含まれておりませんので、それも考える必要があります。
ただ、3年間の購入手数料や信託報酬を含めて比較しても、その差は7%程度「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信 Dコース」の方が高いだけなので、それを考慮しても「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信 Dコース」で運用していた方が、お金は増えたということになりますね。
ちなみに、上のグラフを見ていただくと、2020年3月のコロナショック以降に差が開いてますよね。これは、FRBが利下げと無制限の量的緩和を実施し、 ECB、日銀も大規模緩和に踏み切り、そのお金が成長株に流れ込んだからです。
では、直近1年のトータルリターンはどうかというと、3年間のトータルリターンとは逆転し、「iFreeS&P500インデックス 」の方が高くなっております。
「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信 Dコース」+37.53%
「iFreeS&P500インデックス 」+40.44%
上述した経費を含めると、その差はさらに拡がりますね。
こちらは、2月17日の株価下落から差が開きましたが、これは米長期金利が一時1.3%と上がり、景気回復が期待され始めたことで、成長株が売られたからです。
「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信 Dコース」はその名の通り、米国成長株で運用(2021年5月31日現在 50銘柄)
「iFreeS&P500インデックス 」は米国の主要産業を代表する500銘柄により構成されており、米国株式市場の時価総額の約80%をカバー
投資するならどちらが良いのか。
本日も大幅な上昇をしましたが、しばらく量的緩和策の縮小(テーパリング)はなく、今後も成長株は上昇すると考えるのであれば、「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信 Dコース」へ、そうではない、よく分からないと考えるのであれば、「S&P500インデックス 」で運用されてはいかがでしょうか。
そして、「S&P500インデックス 」での運用でも、お金を減らしたくないという方は「元本確保型プラン」での運用が適しております。
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