K2 Partners 事業リスク対策保険

金融危機への爆弾「ローン担保証券(CLO)」

こんにちは。K2 Investment 投資アドバイザー大崎です。

前回のブログにおいて、レポ金利の急上昇を踏まえ、金融危機はいつ来てもおかしくない状況だとお伝えしました。

今回のブログでは、ローン担保証券(CLO)の発行が2008年の金融危機前夜に匹敵する規模にまで達しており、何かのきっかけで、ローンの焦げ付きが生じて市場が下がるようなことがおこれば、人々はパニック売りに走り、リーマンショック級の金融危機に発展する危険性は高まっているということを述べたいと思います。

世界的に低金利の中、投資家は少しでも高い利回りを得ようと、「レバレッジドローン」や「ハイイールド債」などの高リスク企業などに対する融資や債券への投資を増やしています。また、ローン担保証券(CLO)においても、高い利回りを得るために、より質の低いローンで債券を組成し、証券を発行することが増加しています。

ローン担保証券(CLO)は、金融機関が事業会社などに対して貸し出しているローンの元利金を担保にして発行される債券のことで、ローン(貸付債権)を証券化しCLOとすることで、ローン(貸付債権)にアクセスできる投資家を拡大することができ、金融機関にとっては資金を調達することができます。

実際には、金融機関がローンを特別目的会社に譲渡し、特別目的会社が債券を組成し、投資家がこれを購入する。そして、ローンからの元利金を投資家が受け取るという仕組みが一般的です。

金融危機の引き金になったとされている債務担保証券(CDO)は、経済的信用度の低い層を対象としたサブプライム住宅ローンを証券化し、リスクを覆い隠す複雑な金融商品でありましたが、まさに、ローン担保証券(CLO)も信用度が低い企業の債権も証券化しており、また、それが世界中にばらまかれているといった点で、金融危機の引き金になるといったリスクを含んでいます。

イングランド銀行(英中央銀行)の推計によると、2017年の世界のCLO発行残高7,500億ドル(約80兆2500億円)のうち、約1割を日本の金融機関が保有していると言われており、特に、農林中央金庫、ゆうちょ銀行、MUFGの残高が大きいといいます。

大手金融機関は厳しく選別して購入していると考えられますが、地方銀行や信用金庫などの中にはリスクを判別できないまま利回り重視で購入している金融機関もあると考えられ、金融危機が日本発になる可能性も有り得ます。

とは言え、ローン担保証券(CLO)は世界中にばらまかれているといった点で、どこが発端で金融危機につながるかは不明ですが、売りが売りを呼び、リーマンショック級の金融危機が生じる可能性は高まっているということは理解しておいた方が良いかも知れません。

新しい情報を得ることができたら、↓ポチっとしてくださいね〜。


サラリーマン投資家ランキング

オフショアファンド入門書を無料進呈します

日本では投資できない海外の優秀なヘッジファンド、オルタナティブの種類と投資の仕方をまとめています。

関連記事

失業率上昇とともにリセッション(景気後退)へ

こんにちは。K2 College大崎です。 米労働省が6月2日に発表した米国の5月雇用統計では

記事を読む

コロナで溢れるマネー、際立つ「二極化」

こんにちは。ファイナンシャルアドバイザーの大崎です。 昨日、クライアントと1年ぶりに面談をしま

記事を読む

原油価格崩壊がヤバイ①

おはようございます。ファイナンシャルアドバイザーの大崎です。 中東とアフリカを中心とする産油国

記事を読む

新型コロナウィルス感染数最多は、米国ではなく中国

おはようございます。ファイナンシャルアドバイザーの大崎です。 日経新聞に「米国の感染者、中国抜

記事を読む

為替やマーケットは読めません

こんにちは。K2 Investmentの大崎です。 昨日、海外投資を検討されている方から、問い

記事を読む

「キャピタルゲイン」「インカムゲイン」ともに「株数」を増やすことが重要

こんにちは。K2 College大崎です。 先般、投資において大切なのは○○を増やすことの記事

記事を読む

個人事業者や中小企業経営者は必見!インボイス制度の導入で死活問題に!

こんにちは。K2 Investmentの大崎です。 いよいよ来月10月1日から消費税率が10%

記事を読む

年金が減る仕組みになっている

こんにちは。ファイナンシャルアドバイザーの大崎です。 皆さんは「マクロ経済スライド」という年金

記事を読む

2020年4月 大学無償化がやってくる

こんにちは。ファイナンシャル・プランナーの大崎です。 前回のブログにおいて、3つの教育無償化の

記事を読む

「贈与契約書」はきちんと作成するようにしてください。

こんにちは。K2 College大崎です。 先日のコラムの中で、 https://med

記事を読む

  • リアルタイム無料コンサルティング受付中お申込みはこちら

  • オフショア投資無料メルマガ

    『最新投資情報』と 『オフショア 投資情報』を具体的なファンド名を 用いて公開中。

      メールアドレスを入力後『登録』を押してください。

    • 名前

      ファイナンシャルアドバイザー
      大崎 真嗣

      <出身>

      愛知県名古屋市

      <経歴>

      愛知大学経済学部卒業
      大手旅行会社で10年間、その後、企業の人材育成を支援する会社で約6年間、法人営業として経験を積む。
      直近約5年半はキャリアコンサルタントとして、転職希望者の相談や企業の採用に一役を担う。

      その傍らで、自らの投資経験を踏まえたファイナンシャルアドバイスを開始。
      ファイナンシャルプランナー2級も取得。

      自分でしっかり考える投資家をサポートするという経営方針に共感し、自らもかねてから顧客であったK2 Investmentに参画。

      <趣味>
      投資、ビジネス、旅行、読書

      <自己紹介>
      15年以上、投資や事業に取り組んできており、自分の想定寿命やライフプランから逆算して必要となるポートフォリオを組んでいる。

      株式投資を始めたが、ライブドアショックで大損。その後、独学で学び、まだ一般的でなかったインデックス投信や海外ETFなどに分散しながら資産を構築。

      また、自分の労働含めた資本が日本に集中していることに気付き、海外へ分散していくことを決意。数年前からK2 Investment経由でいくかの海外ファンドに投資している。

      その他、海外保険、太陽光発電、サブスクリプションビジネスを運営。営業やキャリアコンサルタントの経験から相談者の考えをしっかり伺いながら、最善のアドバイスをして参ります。

    • k2-holdings.jpg
      k2-investment.jpg
      k2-assurance.jpg
      k2-partners.jpg
      k2-partners.jpg
      k2-partners.jpg
      goldmember_banner.jpg
      生命保険相談バナー
    • まだデータがありません。

    PAGE TOP ↑