「保険見直し」大きなお金が節約できる
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最終更新日:2020/01/16
お金, ファイナンシャルリテラシー, 保険
おはようございます。ファイナンシャルアドバイザーの大崎です。
突然ですが、みなさんは、保険に入っていますか?
(公財)生命保険文化センターが2018年9月14日に発表した「平成30年度 生命保険に関する全国実態調査(速報版)」によると、 生命保険(個人年金保険を含む)の世帯加入率は88.7%、医療保険の加入率は88.5%と、前回調査とほぼ同水準とのこと。
約9割という高い加入率ですが、年間で払っている保険料は平均382,000円、月額にすると約32,000円と、こちらも高いお金を保険に払っていると個人的には感じます。人によっては月給の1割を、「万一のとき」のために払っている訳ですから。
人生3大支出は「住宅」、「教育」、「老後」と言われますが、「保険」はその次に大きな支出なのです。加入する目的としては「医療費や入院費のため」「万一のときの家族の生活保障のため」が他の目的を大きく上回っていますが、「万一のとき」って、どれくらいの割合で来ているのでしょうかね。
「医療費や入院費のため」に加入する保険については、日本には高額療養費制度という、自己負担額が1ヵ月の上限は約8万円程度で抑えられる(年収約370万円~約770万円の場合)制度がありますし、前回のブログでも、「傷病手当金」や「雇用保険」の話をしましたが、足りない分だけ、保険に入れば良いので、月々の保険料を抑えられますよね。
長い人生の中には、結婚、出産、住宅購入、転職、離婚、定年、子供の独立など、様々なライフイベントがあるかと思いますが、その都度、保険を見直しされることをお勧めします。
「必要な時」のために、「必要な分」だけ保険に入れば良いでしょう。
また、その「必要な時」は、ある程度データから読み取れますし、「必要な分」もある程度は計算できます。
わたくしは、日本の保険には入っていないのですが、仮に、先ほどの平均月額32,000円の保険加入で、わたくしが社会人になった当初から保険を掛けていたとして計算しますと、月額32,000円×12ヵ月×約22年=約845万円。
22年で約845万円を節約できたことになります。
結果論と言われる方もいるでしょうが、確かにその側面もあるでしょうね。
しかしながら、データを読み、社会保障からどれくらい受給できるのかを計算して、合理的に判断しただけです。
まず、医療保険についてですが、各年代における平均入院日数は、以下の通りです。
20~40歳代は、およそ半分近くが7日未満の短期入院ですし、ほとんどが30日未満の入院なので、医療保険分は貯金しておけば良いなと判断しました。
また、先述の通り、高額療養費制度という制度も整っているので、なおさら、医療保険に入る必要性は低いくと感じております。
次に、多くの方も入っているがん保険ですが、「国民2人に1人はがんになる」と言われていますが、例えば、20歳と30歳の方が60歳までの間にがんになる確率は、それぞれ11%と10%以下であり低い数値です。80歳以上で始めて50%を超え「2人に1人はがんになる」わけです(男性の場合)。
30歳の方ががんになる確率は1%もないですよ。
女性の場合でも、20歳、30歳の方が60歳までの間にがんになる確率は17%ですが、それでも50%を超えてくるのは、80歳以上です。
がん保険に関しても、ほとんどが「高額療養費制度」でカバーできるので、わたくは、がん保険にも入らず、そのお金は、他に有効に活用しております。
ちなみに、がん死亡率が高くなるのは、60歳代からですよ。
厚労省が公開した「平成29年簡易生命表」によれば、日本人の平均寿命は、男性81.09歳、女性87.26歳。10年ごとに2〜3歳ペースで平均寿命は延びておりますし、今後も医療が発達することを考えると、これからも平均寿命は延びるでしょう。
現在60歳の方の2人に1人が90歳、4人に1人が95歳まで生きるというデータがあることも踏まえると、95歳くらいまでは生きると考えておいた方が良いでしょうね。
確率が低い「万一のとき」に備えるよりも、今後、確実にやってくる「長生き」に備えましょう!
ちなみに、先ほど、平均月額32,000円の保険加入をして来なかったことに対し約845万円節約できたと述べましたが、実を言うと、後悔もしております。
なぜならば、月額32,000円×12ヵ月×約22年を、仮に8%の複利運用をして来ていれば、約2,220万円になっているからです。
ただ、何をするにも遅いことはないというのが信条ですので、現在は、その経験活かして、複利の力を利用して運用しております。
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