住宅ローンの繰り上げ返済、ちょっと待った!
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ファイナンシャルリテラシー
こんにちは。ファイナンシャル・アドバイザーの大崎です。
個別相談の依頼いただくクライアントにも、住宅ローンの繰り上げ返済を検討されている方は一定数おられます。
住宅ローンの繰り上げ返済に関しては、このブログでも何回か意見を述べておりますが、今のような1%を切る超低金利時代においては、繰り上げ返済をするメリットは少なくなっております。
それよりも、繰り上げ返済する纏まったお金があるのであれば、そのお金を1%以上の利回りで運用できる環境にお金を流して、そこでお金に働いて貰えば、その差はリターンとなってお金は殖えて行きますから、そうすべきだと思います。
日本人の中には、「借金は良くないもの」という思い込みをされている方も多く、なるべく早く返したいと考えられている方もいるかと思います。
また、現在のような先行き不透明な中、手元にある纏まった資金で、残債を減らしておきたいと考える方もおられるでしょう。
しかしながら、そもそも借金に良いも悪いもないですし、自分の「信用」を利用してお金を借りる、単なる資金の調達手段ですので、うまく利用するという選択肢もあります。
強いて言えば、金利が高く、支払いが滞ると返済金額が雪だるま式に増えていく借金、消費者金融などは、早めに返済した方が良いかと思いますが、その他は、うまく利用すべきだと考えております。
住宅ローンの繰り上げ返済に話を戻しますと、現在は、1%以下という超低金利で借りることができているわけですから、それ以上の金利で運用できるものに投資すれば、その差がリターンとなってお金を殖やすことができるので、そうすべきだと思いますが、
どうしても、手元にある纏まった資金で、残債を減らしておきたいと考える方は、返済期間を短くするのではなく、毎月の返済額を少なくして、「キャッシュ・フロー」の金額を殖やすようにされた方が宜しいかと思います。
要は、毎月の使えるお金を増やしておくということですね。
「黒字倒産」という言葉を聞いたことがあるかと思いますが、企業においても、利益は出ていて黒字の状態なのに、資金繰りが行き詰まってしまい倒産することは良くあります。
逆に言えば、いくら赤字であっても、資金繰りが回っていれば倒産はしないのです。
ただ、これも、金利が高ければそれなりに毎月の返済金額は減りますが、1%を切るような超低金利下においては、どれほどのキャッシュ・フローを増やすことができるでしょうか。
それであれば、1%以上で運用できるものにお金を流してあげて、そのお金に働いてもらった方が賢明ですよね。簡単な算数です。
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