新型コロナウイルスによる初の経営破綻（西浦温泉旅館）に学ぶリスク分散の必要性

こんにちは。ファイナンシャルアドバイザーの大崎です。

新型コロナウイルスの影響で、愛知県蒲郡市の西浦温泉にある旅館が経営破綻となりました。

近年は中国人ツアーの受け入れに注力しており、多くの中国人観光客が利用していたようですが、新型コロナウイルスの影響で中国政府が国外への団体旅行を禁じたために、中国からの団体ツアーのキャンセルが相次き、今回の経営破綻に至ったようです。

わたくしは、大卒後、10年間は旅行会社で法人営業に従事しており、また配属先が名古屋市内の支店だったため、西浦温泉にはよく行きましたし、送客しておりましたので、とても感慨深いものがあります（この旅館は利用したことはないですが）

旅館以外でも、ホテルやバス会社、航空会社、そして食事箇所やお土産店など、中国人だけでなく、日本人の各地への観光客が減り、大打撃を受けているかと思います。

知り合いに旅館を経営している人間もおりますし、昔の同僚たちも苦労していると思うと、とても不憫に思います。

そして、観光産業は製造業が落ち込んでいく中、日本にとってはとても大切な産業ですので、一刻も早い回復を望んでおります。

なお、今回のブログでお伝えしたいのは、分散の大切さです。

商品を製造するための部品を中国からだけしか仕入れていない企業は、今回のようなことが起こると生産がストップしてしまいますが、他の国からも仕入れていれば（生産していれば）、多少の影響はあるにせよ、製造を続けることができます。

今回取り上げた西浦温泉の旅館においても、近年は中国人ツアーの受け入れに特化していたために、破綻に繋がりました。

そもそも経営不振で2013年に不渡りを出しており、その起死回生のために中国人ツアーの受け入れに特化したのかも知れませんが、他の外国人や、日本人の受け入れもしているような旅館であれば、もしかしたら、経営破綻まで至っていなかったかも知れません。

卵は一つのカゴに盛るな

ビジネスにおいても、投資においても、分散せずに儲かる分野に集中した方が儲かります。

しかしながら、今回のケースのように、１つに集中してしまうと、万一の際は、すべてを失ってしまい、市場から退場しなければならなくなるため、ある程度、軌道に乗ってきたら、いくつかの分野に分散することをお勧めしたいです。

まさに、「卵は一つのカゴに盛るな」ですね。