Facebookの新暗号通貨「Libra」は、基軸通貨になる可能性もある!?
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最終更新日:2020/02/19
お金, ファイナンシャルリテラシー, 国際金融資本, 暗号通貨
こんにちは。ファイナンシャルアドバイザーの大崎です。
Facebookが、新暗号通貨「Libra」と、デジタルウォレット「Calibra」を発表しましたね。独立した組織Libra Associationを立ち上げ、そこでLibraのネットワークと通貨を管理して行くようです。
半年前くらいから話題になっていましたが、いよいよ2020年から提供する予定です。
しかも、2020年の立ち上げ時のメンバーは100社以上になるとのことですが、現在、参加を表明している企業は、名だたる企業が多いですね。
「Libra (リブラ)」は、フェイスブックでメッセージを送るのと同じくらい簡単な送金を可能にし、世界に約17億人いると言われている銀行口座を持てない人々にも、基本的な金融サービスを利用できるよう目標を掲げているようです。
一般的な仮想通貨との違いは、「Libra (リブラ)」の価値が複数の主要法定通貨や短期国債によって担保されるようにする点ですが、これが実現すれば、米ドルの代わりに基軸通貨になる可能性もあるかも知れませんね。
ただ、現状、Libra Associationのメンバーだけしかノードが持てないですし、それこそ、短期国債を担保とした場合、日本のように自国通貨建ての国債のために財政が維持できている国にとっては、どうなるのでしょうかね。
とは言え、海外送金が必要な方にとっては、とても良い仕組みだと思います。
経験がある方は分かると思いますが、海外送金は、本当に手間も、時間も、お金もかかります。
「Libra (リブラ)」が実用化されれば、我々の手間も、時間も、お金も減りますね。
また、このブログでも取り上げたいと思いますが、最近は、海外送金自体が厳しくなっておりますので、このような仕組みを早く普及させて欲しいです。
国内の送金であれば、日本の中央銀行(日銀)が、銀行間の資金(データ)を動かすだけですので問題はないのですが、国際送金となると「世界の中央銀行」がないために手間が掛かるのです。
「世界の中央銀行」の代わりに、それぞれ国の大きな銀行(コルレス銀行)が口座を開き合い、資金(データ)を移動させます。この資金移動は「SWIFT」という、国際的な「送金メッセージ」があることによって、世界の中の、どの銀行にも資金(データ)を送ることができるようになっております。
※SWIFTは、加盟者が所有するグローバルな協同組合で、高度に安全化された金融メッセージングサービスを提供する金融業界の標準化団体。
SWIFT送金のルート
送金元銀行→(中継銀行)→コルレス銀行→コルレス銀行→(中継銀行)→送金先銀行
・コルレス銀行とは
国外の銀行に送金手続きできる銀行のこと。
国際送金の際には送金元の国と送金先の国で、それぞれコルレス銀行を経由する必要があります。
・中継銀行とは
送金元、送金先の銀行とコルレス銀行を繋ぐ銀行のことです。
送金元、送金先の銀行が、コルレス銀行の口座を開設してない場合は、コルレス銀行に口座がある銀行を中継することになるため、それだけ多くの銀行を経由することになります。
複数の銀行を経由するため、そのたびに日数や手数料が掛かるのですよね。
そのくせ、実際はお金を送っているわけでなく、ただデータ(メッセージ)を送っているだけなのです。
「Libra (リブラ)」が実用化されれば、送信元から送信先まで、直接データを送るだけで、我々の手間も、時間も、お金も減りますから、ぜひ実用化はして欲しいところですね。
ただ、既に、各国当局からプロジェクトの開発停止要請がされたり、牽制の声が上がり始めたりと、今後の動きに目が話せない状況です。
余談ですが、Bitcoinの価格も上昇して来ていますね。
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