年利12%、元本保証!? スターリングハウス・トラスト
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海外投資
こんにちは。ファイナンシャルアドバイザーの大崎です。
今回は、スターリングハウス・トラスト(The Sterling House Trust)という会社が提供している投資商品について取り上げたいと思います。
スターリングハウス・トラストについては、弊社でも、偶に相談いただく方がおられるのですが、その多くが「知り合いに勧誘されているのですが、どう思いますか」というものです。
皆さんがおっしゃるのが、下記のような投資商品のようです。
年利12%(毎月1%の利息が支払われる)
元本保証
プライベートバンクで運用する
USD30,000から投資できる
相談者に、どのような商品で運用しているのか紹介者に確認してもらうのですが、誰も答えられないですし、商品の案内を受ける前に秘密保持契約も結ぶそうですが、おかしな話ですよね(^_^;)
なお、スターリングハウス・トラストはニュージーランドにHead Officeがあり、信託として運営されているようですが、調べてみても、信託としての登録や監督官庁への登録は確認できませんでした。
また、以前、相談を受けた方に聞いた話では、毎年の口座管理手数料は一律USD1,100だそうですが、プライベートバンクであれば、運用金額に対して(%)で掛かってくるのが普通で、それがUSD30,000であろうがUSD1,000,000であろうが、同じ口座管理手数料というのはおかしな話だと思います。
弊社でもスイスプライベートバンクの口座開設のサポートをしておりますが、最低でもUSD500,000はないと口座開設はできませんし、追々、預入金額をUSD1,000,000以上にしていかないといけません。
ちなみに、現在の預入先は、ロイズ銀行(イギリス)のプライベートバンクにしているとのことですが、その前はサンタンデール銀行(スペイン)のプライベートバンクを利用していたようです。
ただ、これもサンタンデール銀行のサイトで確認してみると、プライベートバンクを開設するのに£500,000(約7,000万円)必要なのですよね。
まあ、信託という仕組みが本当であれば、最低預入金額はクリアできるかも知れませんが、やはり問題は、何で運用しているのかですね。
弊社でも、元本が確保される商品や、年平均リターンが10%を超えるファンドはいくつか紹介しておりますが、多くのファンドや保険会社、プライベートバンクともやり取りしていても、この年利12%のような高金利を保証できる商品については聞かないですね。
ネットではいくつか運用方法についての記載がありましたが、運用方法はそれぞれですし、本当かどうか疑わしいものでした。
この手の投資は、集まった資金は運用せず、後から参加する投資家から集めたお金を「配当金」などとして横流しする「ポンジスキーム」であることも多く、新たに集まる資金が減って来たタイミングで、連絡が取れなくなるケースが多いですので、注意が必要です。
紹介しているセミナーがあるようですので、後学のために、一度、話を聞いてみようと思います。
なお、弊社でも、元本が確保される商品や年平均リターンが10%を超えるファンドはいくつか紹介していると上述しましたが、何で運用されているのか、どのカストディアンが分別管理しているのか、どの監査法人が管理・監督しているのかを確認できますので、そのような商品で運用するようにしてください。
高いリターンは魅力的ですが、投資先はしっかり選びましょうね。
ご相談は、いつものようにこちらからお問合わせください。
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