公的年金の「繰り下げ受給」とセットで考える
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インカムゲイン, ファイナンシャルリテラシー, 年金
おはようございます。ファイナンシャルアドバイザーの大崎です。
日頃、面談やメール、電話で相談をいただきますが、その多くがお金の殖やし方についてです。
昨日は、60歳の方からの相談でした。
お金を殖やすために必要な要因は下記の通りですが、
(運用金額) ✕ (利回り) ✕ (時間) ✕ (複利)
「いつまでに」という期間にもよりますが、60歳ですと運用する時間が限られますので、選択肢もそれだけ少なくなります。
わたくしは、子供が小さいうちから投資を始めるようにアドバイスしておりますが、時間というのはそれほど貴重だからです。
例えば、年率8%で複利運用して、65歳までに2,000万円用意しようとする場合、それぞれ必要な元金は以下になります。
60歳の方であれば、 13,611,664円
5歳の方であれば、 197,517円
これだけ大きな差がうまれるのです。
子供が小さいうちから投資を始めた方が良いのは一目瞭然ですよね。
さて、冒頭の60歳の相談者に対してですが、現在、ある程度のまとまった資金があるということで、以下のようにアドバイスしました。
・60歳で保険料を一括前納し、その後5年間運用して殖やし、65歳から75歳までの10年間で受け取る。
・公的年金は70歳から繰り下げ受給し、42%増加した年金を終身受け取る。
この方の場合は、不動産収入がありますので、あと5年くらいであれば空室で収入が減ったりすることはないだろうという判断です。
また、2022年4月より繰り下げ受給は75歳まで可能になり、75歳から公的年金を受給すると受給額は84%増加することになりますが、
この方は長生きしそうにないとおっしゃるので、70歳からの繰り下げ受給を提案しました。
※なお、繰り下げ受給は1ヶ月単位で可能です。
ちなみに、60歳における女性の平均余命は29.17 年(令和元年)です。
以前のブログ「戦略的に私的年金を活用しよう」でも、10年間受け取るケースや終身受け取るケースを取り上げておりますが、何が適しているかは、その人のライフプランによって異なります。
それぞれの方に合ったアドバイスしますので、気軽にこちらからお問合せください。

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