戦略的に私的年金を活用しよう
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最終更新日:2021/07/01
インカムゲイン, ファイナンシャルリテラシー, 年金
おはようございます。ファイナンシャルアドバイザーの大崎です。
多くの方にとって、老後資金の中心となるのは、公的年金ですよね。
65歳から受給するのが基本ですが、それよりも早く受け取る「繰り上げ受給」や、遅く受け取る「繰り下げ受給」を選ぶこともできます。
繰り下げ受給をすれば「0.7%×繰下げた月数」分が増額されますので、多くのFPなどは「繰り下げ受給」を薦めてますね。
ちなみに、70歳から繰り下げ受給をすると受給額は42%増しとなります。
繰り下げ受給をすると確かに受け取る受給額は増えるのですが、それが得かどうかという視点でみると、必ずしも得にはならないのですね。
以前のブログでも述べましたが、70歳から繰り下げ受給した場合、損益分岐点は84歳となりました。
現在の日本人の平均寿命は女性で87.45歳、男性で81.41歳(2019年値)ですから、男性は平均年齢で死んでしまえば損をすることになります。
年金は損得で考えるものでもないですが、価値観は人ぞれぞれですので、受給の仕方はとても大切なポイントとなります。
例えば、先般、USD200,000で年金にされた方は78歳の男性なのですが、いくつかのプランで検討し、最終的に加入されたのは、即時から10年間年金を受取ることができるプランで、87歳から毎月約20万円(USD1,905.01)を受け取ることにされました。
現在の年齢を考慮し、また他にも公的年金や資産があるため、足腰が弱くなる前にこの10年を奥様と人生を楽しみましょうと提案しましたら、この10年受取りのプランにされました。ちなみに、受け取り総額も約114%のプラスとなります。
こういうやり方もあるんですよね。
その他のケースでは、毎月約22万円(USD2,000)を終身受け取るために、60歳でUSD277,757で終身年金に加入したケースもあります。
こちらは、加入して10年間は運用し、70歳から終身年金を受取るといったプランですが、これと上述しました公的年金の「繰り下げ受給」をうまく併用することができますね。
逆に、公的年金を最大限に多く受け取るために70歳からの「繰り下げ受給」にして、それまでの60歳から70歳までを上のような年金を利用するという方法もありますね。
このブログでも逆算で考えるようにお伝えしておりますが、お金を効率的に殖やしたり、受け取っていくには様々な方法がありますが、どれが適しているかは、その人の考えや属性などによって異なります。
それぞれに合った方法をアドバイスしますので、気軽にこちらからお問合せください。
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