年金の3階部分とは
公開日:
:
最終更新日:2019/07/17
お金, ファイナンシャルリテラシー
こんにちは。K2 Investmentの大崎です。
以前のブログにおいて、年金はよく家にたとえられ、「3階建て」と言われているとお伝えしましたが、1階部分の国民年金(老齢基礎年金)と、2階部分の厚生年金(老齢厚生年金)は「公的年金」と呼ばれ、これについては説明しましたよね。
3階部分については「私的年金」と呼ばれ、1・2階部分の公的年金にプラスして加入できるもので、企業年金や国民年金基金、「iDeCo」と呼ばれる確定拠出年金(個人型)などを指します。
(三井住友信託銀行HPより)
また、会社員に関係する企業年金については、その性質から確定給付型企業年金(確定給付企業年金・厚生年金基金)と、確定拠出年金(企業型)に分かれます。
ちなみに、すべての企業に企業年金があるわけではなく、企業によって導入している制度が異なります。掛金についても、企業が全額を負担しているところもあれば、従業員が一部を負担しているところもあります。
確定給付型企業年金は、従業員が受け取る給付額があらかじめ約束されている企業年金制度で、会社が運用の責任を負い、もし運用結果が悪ければ、企業が不足分を穴埋めします。
現在日本でもっとも多く利用されている企業年金制度ですが、会社側の負担が大きく、また、年金資産の運用や企業の業績が悪化した場合には給付が減額される可能性もあり、確定拠出年金(企業型)に移行する企業が増えています。
確定拠出年金(企業型)は、会社が拠出した掛金を、従業員が自分で運用し、その運用次第で、将来の受取額が変動します。
(マッチング拠出を行っている企業の場合は、従業員も掛け金を拠出します)
確定拠出年金(企業型)の掛金については、拠出限度額が決められており、これを超える掛金拠出はできません。
確定拠出年金(企業型)のみを採用している場合は、月額55,000円(年額660,000円)、他の企業年金(確定給付企業年金もしくは厚生年金基金)を併用している場合は、月額27,500円(年額330,000円)になります。
また、「マッチング拠出」という、確定拠出年金(企業型)の加入者が、自身の給与から掛金を上乗せして拠出できる制度を採用している企業もあります。
マッチング拠出した金額は、その全額が所得控除の対象となり、所得税・住民税の負担が軽減されるため、もっと掛金を増やして資産形成を効果的に進めたいと考える方もおられると思います。まさに、わたくしがそうでした。
但し、マッチング拠出の掛金については上限があり、以下、2つの要件を満たす金額となっております。
①従業員が拠出する掛金の金額が、企業が拠出する掛金の金額を超えないこと
②企業が拠出する掛金と、従業員が拠出する掛金の合計額が、掛金の拠出限度額を超えないこと
(確定拠出年金(企業型)について、次回に続く)
ブログランキングに参加しました。
みなさんに有益な情報を提供していく励みになりますので、
クリックして応援いただけますと幸いです。
個別相談予約
(東京、大阪、福岡、名古屋、香港、ハワイなど)
各都市でそれぞれ投資、保険、節税の弊社アドバイザーが個別相談承ります。
各担当者の面談空き状況を随時更新していますので、場所、日時、アドバイザーを選択してご予約ください。
関連記事
-
-
米政策金利は来年末に5.1%へ
こんにちは。K2 College大崎です。 FOMC(米連邦公開市場委員会)は13、14日に開
-
-
積立したお金を「全額経費」にできて、そこから「借入れ」もできる?
こんにちはK2 Investment 投資アドバイザー大崎です。 前回のブログにおいて、サラリ
-
-
世界統一通貨は「Unicoin」で決まりなのか?
こんにちは。K2 College大崎です。 国際中央銀行デジタル通貨「Unicoin」で監視社
-
-
テクノロジー株急落、弱気派の警告が現実に
こんにちは。K2 Investment 投資アドバイザー大崎です。 台風10号の接近に伴ってか
-
-
<年齢別>運用シミュレーション これは早く運用を始めた方が良いわ
こんにちは。K2 College大崎です。 昨日のコラムにおいて、「公的年金以外に3,600万
-
-
「株価」は大幅反落、「債券」は過去最低金利 どうやってお金を殖やす?
こんにちは。ファイナンシャルアドバイザーの大崎です。 昨日の夜に、主要7カ国(G7)の財務相・
-
-
自分の口座に預金があるだけで告発!?
おはようございます。K2 Investmentの大崎です。 先日の日本経済新聞に、「海外の口座
-
-
「キャピタルゲイン」「インカムゲイン」ともに「株数」を増やすことが重要
こんにちは。K2 College大崎です。 先般、投資において大切なのは○○を増やすことの記事
-
-
50歳以上は必見!運用金額を増やして、効果的に資産を増やす
こんにちは。ファイナンシャルアドバイザーの大崎です。 元本を2倍にする「72の法則」とはのブロ
-
-
「国民年金」は、保険であり、我々は投資しているのですね。
こんにちは。K2 Investmentの大崎です。 前回のブログでは、我々が受給できる年金額は