すべてアメリカ/国際金融資本の思惑どおり
公開日:
:
ファイナンシャルリテラシー, 世界情勢
こんにちは。ファイナンシャルアドバイザーの大崎です。
去年はコロナ禍で開催が見送られた世界経済フォーラムの年次総会(ダボス会議)が5月22~26日まで開催されていました。
昨年予定されていたテーマは「グレート・リセット」でしたので、会議ではどのような話題が出てくるのか注目していましたが、同じ「国際金融資本」側の人間である「ヘンリー・キッシンジャー」と「ジョージ・ソロス」で異なった意見が見られました。
国際金融資本も一枚岩ではないですからね。
ちなみに、キッシンジャーはCFR(外交問題評議会)というシンクタンク(国際金融資本ピラミッドの総本山)の理事であり、ソロスもそのメンバーでした。
国際金融資本についてはこのブログでも取り上げてきておりますが、トランプ前大統領が「ディープステート」の存在を指摘するようになってから、日本でもよく耳にするようになってきましたね。
ウクライナ戦争に対してキッシンジャーは、理想的なゴールは「戦争前の状態に戻ること」だとし、また「戦争終結のためにロシアに領土を譲渡すべき」と述べております。
一方、ソロスは
「この侵略は第三次世界大戦の始まりかもしれず、我々の文明はそれに耐えられないかもしれない。我々の文明を維持するための最善かつおそらく唯一の方法は、できるだけ早くプーチンを倒すことだ」
と述べています。
ほんとよく言いますよね。
「ロシアVS西側諸国のウクライナ代理戦争」のテーマでも述べましたが、ソロスは、少なくとも2004年以降の「オレンジ革命」以降、莫大な資金を投じて、ロシアのプーチン政権を倒そうと画策してきておりますし、ここまで戦争を大きくしているのも西側諸国が武器や兵力をウクライナに提供しているからです。
わたくしは、西側諸国が武器や情報を提供し始めてから第三次世界大戦は始まっていると考えております。
打倒プーチンに関しては、バイデン大統領も副大統領の頃から加わっております。
ヨーロッパ諸国がエネルギー供給を介してロシアと距離を縮めつつあったことに対し、アメリカとしては面白くないわけです。
ロシアによるウクライナ侵攻を煽っていた政府要人の発言に違和感を感じてましたが、シナリオどおりに進んでますね。
バイデン大統領は、ロシアの天然ガスを西ヨーロッパに送るパイプライン(ノルドストリーム2)を開通させないと警告しておりましたが、結果、ドイツのショルツ首相は、ノルドストリーム2のプロジェクト承認を停止しました。
そもそもロシアとヨーロッパ間のパイプラインについて「アメリカが開通させないと発言する」のはおかしな話ですが、アメリカの思惑どおり、ヨーロッパ諸国はロシアと距離を取り、またロシアから購入するはずだった天然ガスはアメリカから供給することになりました。
「ウクライナ戦争、負けるのは欧州?」のテーマで述べたとおり、エネルギー供給にローテーションが生じることで、世界のエネルギーバランスは崩れ、物価の高騰など、世界に混乱を引き起こしております。
ひとまずアメリカは、エネルギー面で主導権を回復したように思えます。
アメリカは高騰しているエネルギー価格で儲かり、ヨーロッパや日本含めた輸入国が高いエネルギー価格を支払ことになります。
結局、我々、消費者が支払うことになるのですけどね。
投資家としてインフレヘッジはしておきましょう。
何をポートフォリオに組み込んだ方が良いのかは、こちらからご相談ください。
証券会社、銀行で運用している株、債券、投資信託(ファンド)、仕組債、変額年金保険のお悩みはこちら『資産運用相談ホームページ』にて解決できます。あなたの保有中のポートフォリオをお気軽にご相談ください(すべて無料)。
関連記事
-
合法的な節税がまたひとつ塞がれる(消費税還付)
以前のブログで、合法的に節税をしながらお金を増やす方法が、またひとつ塞がれると、海外住宅投資の節税に
-
日本株や定期預金だけだと元本は毀損する
こんにちは。ファイナンシャルアドバイザーの大崎です。 名古屋市立大学の臼杵政治教授が、元本を毀
-
リスクが低いオルタナティブに分散投資をする
こんにちは。K2 College大崎です。 2015年よりオフショア資産管理口座を利用してオル
-
<元本確保>毎年3.6%の金利を貰う 配当株と比べてください。
こんにちは。ファイナンシャルアドバイザーの大崎です。 弊社では、お問合わせ頂いた方に対し、ヒア
-
投資相談で年齢を聞くのは失礼?!
こんにちは。K2 Investmentの大崎です。 以前のブログにおいて、以下記事を書いている
-
「終身年金」で長生きリスクに備える
こんにちは。ファイナンシャル・アドバイザーの大崎です。 最近、「終身年金」についての問合せをい
-
「ねんきんネット」で受け取る年金見込額を試算しよう
こんにちは。K2 Investmentの大崎です。 前回のブログでは、毎年の誕生月に届く「ねん
-
個人事業者や中小企業経営者は必見!インボイス制度の導入で死活問題に!
こんにちは。K2 Investmentの大崎です。 いよいよ来月10月1日から消費税率が10%
-
海外積立投資で「暦年贈与」。相続税対策(節税)はこれがひとつの選択肢!
こんにちは。ファイナンシャルアドバイザーの大崎です。 最近は、ブログで、不動産投資や太陽光発電
-
貯金だけは危険です、インフレでお金が減りますよ。
こんにちは。K2 Investmentの大崎です。 日本人は世界で最も貯金が好きな国民と言われ