「遠くの戦争は買い」米国は買い
こんにちは。ファイナンシャルアドバイザーの大崎です。
下図は2021年12月30日を起点とした世界の株価指標や原油、金などコモディティの先物市場の動きですが、
ウクライナ侵攻以降(赤枠)、MSCIロシアの落ち込みとWTI原油先物の値上がりが大きいですね。
ロシアの落ち込みは、様々な制裁措置が取られているので仕方ないですが、逆にここまで下がってくると仕込んでおきたくなってしまいます。
現状、ロシア国内が攻撃されているわけではなく供給能力は維持されておりますので、時間は掛かるかと思いますが、いずれは回復してくるかと。
それに、原油やコモディティー、レアメタルの世界シェアも高く、必要としている国は多いです。
もちろん、当面は国内消費が冷え込みますし、制裁で企業業績も落ち込みますから、紙くずになる株式もあるかと思いますが。
WTI(4月限)は、昨日、一時約5.4%急上昇し、1バレル=116.57ドルを記録しました。 2008年9月以来の高値だそうです。
ここまで原油価格が高騰してくると、物価上昇と景気低迷が同時進行するスタグフレーションを心配する声も出てきますね。
主要国の株式指数に目を移してみると、米国は持ち直して来ているようにみえます。
他国はロシアからのエネルギーに依存していたりしておりますが、米国のロシアに対する貿易割合は高くありません。
ロシア経済が停止状態になったとしても米国の受けるダメージはそれほど大きくありませんし、むしろ、高騰する原油高で原油産出量トップである米国は潤います。
また、米国はウクライナに武器を提供しておりますが、そこでも米国は潤います。
ドイツも他国へ武器を提供しない政策を取っておりましたが、方針転換して武器を提供することにしましたし、国防費をGDP比2%超に大幅引き上げをしました。
今後、国防費で米国の武器を購入していくのではないでしょうか。
まさに、経済的、軍事的、政治的な連合体である「軍産複合体」である米国。
やはり米国は強いです。
今回のロシアによるウクライナ侵攻に対して、バイデン大統領を含めた米国政府高官が煽るような発言が見受けられましたが、こういった背景もあるのではないでしょうか。
いつもの米国であれば衛星画像を報道しますが、今回はロシアが侵攻してくると煽りながらも、そのような映像は一切ありませんでした。
日本のメディアもそうですが、報道するのは演習の映像ばかり。このような報道ばかり見せられて、都合の良いように洗脳されて欲しくないものです。
先述しましたとおり、米国はこの戦争で潤っています。インフレで国民は困っておりますが、エネルギー産業、軍需産業は儲けているでしょね。
そして、アメリカはこの戦争には兵を派遣しておりませんし、米国内においても戦争被害はありません。
インフレ見通しに対する警戒感は維持すべきですが、ウクライナ戦争に対しては、今のところ米国株式は買いなのかも知れません。
「遠くの戦争は買い」という投資の格言がありますしね。
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