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米FRB、ゼロ金利政策を導入

こんにちは。ファイナンシャルアドバイザーの大崎です。

FRB(米連邦準備理事会)が今月17、18日に開催されるFOMC(米連邦公開市場委員会)の前に緊急のFOMCを開いて1.0%の大幅利下げを決定しましたね。

2008年12月のFOMCで0~0.25%にまで引き下げ、事実上のゼロ金利政策に移行した時に戻っております。

先日、FOMCの開催前に緊急で0.5%の利下げを決定しましたが、今回もFOMCでの1.0%利下げは見込まれておりましたので、相場にサプライズを与えて投資家心理を改善する目的でFOMC前に発表したのでしょう。

なお、合わせてFRBは、量的緩和策として、今後数ヶ月で米国債などを7,000億ドル(約75兆円)購入することも表明しております。

ただ、いずれも市場の期待を下回っているようで、東京外国為替市場のドル円相場は一時、105円70銭まで売られましたが、その後、107円近辺まで戻しておりますし、日経平均株価も開始直後は反発しましたが、その後失速し、前日終値を挟んで一進一退を繰り返しております。

日銀は、本日正午から18,19日に予定されていた金融政策決定会合を前倒しで実施し、「必要な金融調節事項の検討」を行うようですので、その内容によっては、日経平均株価は持ち直してくるかも知れませんが、その期待は薄いでしょう。

 

今回の危機はリーマンショックのそれとは異なります。

リーマンショックの時は、実体経済は問題なく機能しておりましたが、現在は、グローバルサプライチェーンが機能しなくなっており、世界的に経済活動の制限が拡がっております。

金融政策では、新型コロナウィルスの影響を止めることはできません。

金融市場にいくらお金を供給しても、実体経済が回復していかなければ、このブログで何度も述べてきているように、金融バブルを拡大しているだけで、破裂の可能性が高まるだけです。

そして、日銀のETF購入も、そのうちに限界が来るでしょう。日銀がETF購入を止めたり、縮小したりすれば、株価は下がりますし、そのときはいずれやって来ます。

以前のブログ「日本銀行の保有ETFの損益分岐点は1万9,500円 すでに「含み損」 」で述べたとおり、株価の含み損が膨らみ、バランスシートを棄損して、日本円の信認が低下していくだけです。

ちなみに、以下の「実質実効為替レート」のグラフで見ていただくとわかりますが、日本の円安はどんどん進んでおり、2013年に黒田総裁率いる日銀が金融緩和策を実施(黒田バズーカ)してから加速していることがわかります。

日本で生活しているだけでは気付かないかも知れませんが、この25 年間で日本の物価はずいぶん安く、買いやすくなっています。だから、外国人観光客が増えているのですね。

また、以前にブログ「やばいぞ「人口減少」 でも述べましたが、純輸出(輸出−輸入、貿易収支)も、1993年から右肩下がりに減り続けており、日本はもはや輸出大国ではなく、それどころか、エネルギー自給率の約92%、食料自給率の約62%れぞれ海外からの輸入に頼っており、毎年、増加の一途を辿っています。

このまま円安が進むと輸入品の価格ももっと上がっていき、我々が購入するモノの値段が上がり、可処分所得が下がっている中で、何もしなければ、ますます貧しくなるばかりです。

上述の通り、FRBもゼロ金利政策を導入しますので、今後、ますますお金を殖やすことが難しくなっていきます。

以前のブログでも案内しましたが、満期時100%の元本確保で、確実に固定金利3%を毎年得ていくものもあります(2020年3月31日まで)ので、確実に増やしていきましょう。

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    • 名前

      ファイナンシャルアドバイザー
      大崎 真嗣

      <出身>

      愛知県名古屋市

      <経歴>

      愛知大学経済学部卒業
      大手旅行会社で10年間、その後、企業の人材育成を支援する会社で約6年間、法人営業として経験を積む。
      直近約5年半はキャリアコンサルタントとして、転職希望者の相談や企業の採用に一役を担う。

      その傍らで、自らの投資経験を踏まえたファイナンシャルアドバイスを開始。
      ファイナンシャルプランナー2級も取得。

      自分でしっかり考える投資家をサポートするという経営方針に共感し、自らもかねてから顧客であったK2 Investmentに参画。

      <趣味>
      投資、ビジネス、旅行、読書

      <自己紹介>
      15年以上、投資や事業に取り組んできており、自分の想定寿命やライフプランから逆算して必要となるポートフォリオを組んでいる。

      株式投資を始めたが、ライブドアショックで大損。その後、独学で学び、まだ一般的でなかったインデックス投信や海外ETFなどに分散しながら資産を構築。

      また、自分の労働含めた資本が日本に集中していることに気付き、海外へ分散していくことを決意。数年前からK2 Investment経由でいくかの海外ファンドに投資している。

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