日本以外は利上げ 円安基調は続く
こんにちは。ファイナンシャルアドバイザーの大崎です。
先程、終了した金融政策決定会合で、日銀は「大規模金融緩和を継続する」方針を決めました。
短期金利:日本銀行当座預金のうち政策金利残高に▲0.1%のマイナス金利を適用する。
長期金利:10 年物国債金利がゼロ%程度で推移するよう、上限を設けず必要な金額の長期国債の買入れを行う。
10 年物国債金利については、0.25%での指値オペを毎営業日実施するということですね。
16日にはスイス国立銀行(中央銀行)が予想外の「利上げ」を発表したため、ドル円相場は、一時131円台後半まで円高が進みましたが、発表直後は円売りが強まり、現在は133円台後半で推移しております。
先日、「ECB利上げ開始 円安は2023年4月まで止まらないかも」のテーマで以下と述べておりますが、そのとおりになりました。
スイスも5月の消費者物価指数(CPI)が前年比2.9%上昇と高い伸びを示しており、中央銀行の目標である0-2%を上回っているので、このままいけば利上げを開始する可能性はあります。
スイスもまだマイナス金利ですが、これで日銀だけが金融緩和を継続することになりましたので、(米国の長期金利次第ですが)円安基調は続くでしょう。
日銀は指値オペをして金利が上がらないようにしておりますが、日本国債の利回りが上昇することを予想し、日本国債をショート(売り)するヘッジファンドも出てきているようです。
日銀が屈するまで続けるそうですが、日銀は制限なく国債を買い取ることができますので、どこまでショートを続けることができるかですね。
ちなみに、朝方の国内債券市場では、新発10年物国債の回りが一時0.265%に上昇することもありましたが、日銀が大規模金融緩和を継続する方針を決定してから低下に転じるということもありました。
円安基調は続くと述べましたが、ますます日本円の価値が下がっているということをきちんと理解された方が宜しいかと思います。
大切な資産を守るために、円資産以外への分散は必要です。
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