若者の持ち家購入、大丈夫か!?
おはようございます。K2 Investmentの大崎です。
前回のブログでは、マンション販売価格が上がり続けていることや、「持ち家は賃貸住宅に住むよりも得か」どうかについて述べました。
今回は、日経新聞の記事に掲載されていた会社員の女性(37)の判断について、取り上げたいと思います。
なお、予めお伝えしておきますが、価値観は人それぞれ異なりますし、個人の自由です。あくまでも、ファイナンシャルアドバイザーとして、ひとつの考え方を提供できればという想いで記載しております。
「持ち家が得」と判断した。
「働いているうちに住宅ローンを払い終える」という計画で、退職した後は売却する選択も思い描く。
記事内では、どこに、どのような物件で、いくらで購入し、住宅ローンはいくらで組んだのかまで記載されてないので、実際にシュミレーションはできませんが、彼女の言う「働いているうちに住宅ローンを払い終える」という計画は、現代のような不確実性が高い社会において、この先大丈夫なのか、とても心配です。
今までの社会であれば、終身雇用で、年功序列型の給与でしたので、定年時には退職金もあり、想定通りの生活が送れたと思いますが、これからは、不確実要素が多すぎて、どうなるかわかりませんよね。
ベストシナリオは、人口減少で労働力不足が進み、AI、IoT、ビックデータ、ブロックチェーン、ロボットなどに仕事を取られることなく、ある程度の収入が得られることですが、そうなるとは限りません。
これからの時代は、「住宅ローンを返済できる収入」を得られなくなる可能性もあるということです。
だから、そういうことも想定して行動してくださいねと提言したいわけです。
また「退職した後は売却する選択も思い描く」に対しても、果たして希望する金額で売却できますでしょうか。
退職をいつと考えているかわかりませんが、公的年金の受給開始の65歳と考えると、28年後になります。
東京であれば、単身世帯の数はそれほど変わらないので、供給数がこの先増えないようであれば、それなりの金額で売却できるかも知れませんが、不動産会社は供給を続けるでしょうから、供給過多となって行ったらどうでしょうか。
また、築30年の物件はいくらで売却できるでしょうか。
そもそも「持ち家が得と判断した」とのことですが、毎月支払う必要のある「修繕積立費」は、この先増えていくことを理解してシュミレーションをしたのでしょうか。そして「管理費」、「固定資産税」や「都市計画税」などの費用も、別途必要であることも理解をしているのでしょうか。
以上のような視点を踏まえても、果たして「持ち家が得」と判断するでしょうか。
前回のブログで述べた通り、持ち家を購入するに当たり、損得ではなく、他の価値観で購入するのであれば良いと思います。わたくしの友人にも、家を所有している人間はたくさんおりますが、幸せに暮らしています。
ただ、持ち家の購入を損得で考える場合は、上述した考え方を踏まえた上で、判断しても良いのではないかと思い、わたくしの考えを述べました。
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