消費税増税で、ますます賃金が下がって行くでしょう。
公開日:
:
最終更新日:2019/07/17
お金, ファイナンシャルリテラシー, 働き方
おはようございます。K2 Investment 投資アドバイザー大崎です。
先日、以前の会社で同じグループだった同僚たちと久しぶりに集まったのですが、その時に「今、欲しいものはあるか」という話題になり、新しいゴルフクラブが欲しいというメンバーはいましたが、その他は、特に何もないという回答でした。
満たされていることは良いことでもあるのですが、やはり消費しないと経済は回らないですよね。
なお、帝国データバンクが11日に、消費税率引き上げに対する企業の意識調査結果を発表しましたが、駆け込み需要の状況については、「すでに駆け込み需要がある」(7.4%)と「今後出てくる」(23.1%)を合わせて30.5%となった一方で、約半数の企業が「駆け込み需要はない」(48.2%)との回答でした。
2019年10月1日から消費税が10%に増税されるというのが既定路線となっておりますが、約半数の企業で「駆け込み需要はない」とは、正直、気掛かりですね。
前回2014年4月の増税前には、家電やパソコン、家や車などの金額の大きな買い物は駆け込み需要がありましたが、消費者はどう考えているでしょうか。
今回の消費税増税の際は、軽減税率制度というものが導入され、食品や新聞は、消費税は8%のまま維持されますので、それらに対して駆け込み需要がないのは理解できますが、家や車に対して優遇措置が設けられるにせよ、高額商品に関して駆け込み需要がないというのは気になります。
わたくし達のように、特に欲しいものはないというわけではないでしょうし。
日本は、1997年を境に、毎年、実質賃金は下がり続けておりますが、もしかしたら、一部の高額所得者は別にして、一般消費者は、高額商品を買う余裕も無くなっているかも知れませんね。
なお、日本の実質賃金が下がり続けている要因は、下図のように、デフレ・スパイラルに陥っているからです。
1990年代初頭がバブル崩壊と言われていますが、消費者物価指数の推移を見ると、デフレが始まったのは1998年であったと考えられます。
1997年に消費税を5%へ増税したのが要因としては大きいと考えられますが、その後の2014年の消費税8%への増税と合わせて、消費増税の悪影響はひどく、2008年のリーマンショックや、2011年の東日本大震災よりも、消費の落ち込みが激しく、その悪影響も長く続くことがわかっています。
このまま消費増税を断行すれば、経済、社会状況の悪化がますます進んでいくことになると思います。
以前からお伝えしていることですが、企業も業績が悪化すれば、賃金を下げざる負えないですし、雇用の確保も難しくなります。
終身雇用、年功序列の時代は終わっております。
政府も、雇用を70歳まで引き上げようとする高年齢者雇用安定法改正案を、来年の通常国会に提出しようとしておりますが、企業は雇用を維持しようとしてもその原資がないので、賃金は下げざる負えないでしょう。
わたくし達は、早めにセカンドキャリア、資産構築に対して行動し、「遅きに逸した」ということのないようにしましょうね。
励みになりますので、 クリックして応援お願いします。
個別相談予約
(東京、大阪、福岡、名古屋、香港、ハワイなど)
各都市でそれぞれ投資、保険、節税の弊社アドバイザーが個別相談承ります。
各担当者の面談空き状況を随時更新していますので、場所、日時、アドバイザーを選択してご予約ください。
関連記事
-
「分配金」や「配当金」が出る商品の資産効率は?
こんばんは。ファイナンシャルアドバイザーの大崎です。 投資のサポートやライフプランの相談依頼が
-
「イールドスプレッド」で債券・株式のどちらが割高・割安がわかる
こんにちは。K2 College大崎です。 今回は、米国株が債券と比較して割高であるということ
-
国債を発行して、公共インフラの増強を!
こんにちは。K2 Investment 投資アドバイザー大崎です。 週末に、東日本を直撃した台
-
「住居確保給付金」の支給により、安定した生活を送ることができます。
こんにちは。ファイナンシャルアドバイザーの大崎です。 先日、クライアントへの資産運用のアドバイ
-
「備え」次第で人生は変わる
こんにちは。ファイナンシャルアドバイザーの大崎です。 友人から連絡があり、仕事がかなりまずい状
-
新NISAでの運用に死角はないのか
こんにちは。K2 College大崎です。 「長期・積立・分散」は資産運用の王道とされています
-
知らないと損! 高額療養費制度については覚えておきましょう
おはようございます。K2 Investment 投資アドバイザー大崎です。 今回は、「高額療養
-
「金」は、世界共通の価値を持ち、無価値になる心配はない
おはようございます。投資アドバイザーの大崎です。 前回のブログにおいて、「金」をアセット・アロ
-
学んでからにするか。丸投げするか。
こんにちは。ファイナンシャル・アドバイザーの大崎です。 このブログは、皆さんのライフプラン設計
-
金高騰、誰が買っているのか
こんにちは。ファイナンシャル・アドバイザーの大崎です。 日本経済新聞のスペシャルインタビューに