スタグフレーション(物価上昇と景気後退)は金でヘッジする
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ファイナンシャルリテラシー, 分散投資, 海外投資, 金投資
こんにちは。ファイナンシャルアドバイザーの大崎です。
このブログでも、金への投資は金利が付かないためにお金を増やすという点ではお勧めはしておりませんが、資産防衛として、資産全体の10~15%くらいは、現物で所有することをお勧めしております。
教科書的には、金は米ドルと逆の動きをする傾向がありますし、米政策金利の利上げで下落すると考えられておりますので、ドル高や利上げ上昇が進む現状においては、購入対象にはならないですよね。
ただ、利上げ後も金価格は上昇していた のテーマで取り上げましたが、
過去30年間における米国の利上げ局面における金価格の騰落率は、利上げ前は下落しておりますが、利上げ開始後は、3ヵ月後、6ヵ月後、1年後、2年後ともに上昇しておりました。
実際の金価格で確認してみると、FRB(米国連邦準備制度理事会)が政策金利を0.25ポイント引き上げたのは3月15、16日のFOMC(連邦公開市場委員会)でしたから、確かに利上げ前に下落しておりました。
ちょうど今頃が利上げ後3ヶ月に当たりますが、現状は、それほどリターンは出ておりません。
しかしながら、これほどドル高や利上げが進み、金にはマイナスとなる中で、よく貢献していると思います。
まして米主要株式指数や債券の下落が続いている中ですから、分散投資先としては十分なパフォーマンスでしょう。
ワールド・ゴールド・カウンシルのジョン・リード氏は以下と述べております。
金は年間4~5%のリターンがあるということだ。
(新型コロナウイルスの感染拡大で景気が落ち込んだ)2020年には25%で、21年は景気回復の方向にあったから金は他の資産よりアンダーパフォームした。スタグフレーション的な状況は来年、再来年と続くとみられ、金はおそらく長期のパフォーマンスを上回ることになるだろう」
過去4回の引き締めサイクルで我々は何を見てきたか。実際の引き締めの半年~1年前は金は他の資産よりもパフォーマンスは悪かった。ところがひとたびFRBが引き締めを実施するや、金のパフォーマンスは他を上回ったのだ。
まだしばらく金の上昇要因であるインフレは続きそうですし、ウクライナ戦争などの地政学リスクも続きそうですから、相場を支えてくれると思います。
そして、ジョン・リード氏が触れているスタグフレーション(物価上昇と景気後退が同時進行する)への警戒感も強まっております。
スタグフレーション期においては、金は他の資産よりもパフォーマンスは良いですから、ポートフォリオに組み込んでおくのが良いでしょう。
この円安の影響で金価格は歴代2番目の高値にまでなっておりますから、保有している方はウハウハですね
\(^o^)/
海外に資産を持つ。金を保有する。
行動して良かったですね。
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