ウクライナ戦争で進む「世界のブロック化」
こんにちは。ファイナンシャルアドバイザーの大崎です。
ロシアのプーチン大統領はウクライナ戦争への対ロ制裁措置に反発し、報復措置としてドイツへの天然ガスの輸出ペースを落としております。
これを受けて、ドイツはガス供給のリスクを上から第2段階の「警戒レベル」に引き上げ、石炭火力発電所が再稼働されるなど、ガスの節約を実施しています。
今冬にはガス不足に陥る確率が高まっており、 第3段階の「緊急レベル」を発動し、ガスの配給制に踏み切る可能性があるとのことです。
欧州への天然ガス供給を削減するロシアの動きは、エネルギー市場を崩壊させる恐れがあるとして、ドイツが金融危機につながった米リーマン・ブラザーズ破綻を例に挙げて危機感を示しました。

ウクライナ戦争、負けるのは欧州? のテーマで
ロシアは欧米からの制裁に対して、逆に石油やガス、鉱物資源を売らないという逆制裁を課すので、困るのは欧米(特に欧州)ではないかと述べましたが、まさにそのとおりになっておりますね。
また、以下と述べましたが、これもそのとおりになって来ております。
こうしてエネルギー供給にローテーションが生じることで、世界のエネルギーバランスは崩れ、物価の高騰など、世界に混乱を引き起こすでしょう。
EUに替わる新たな原油、天然ガスの供給先としては、中国やインドなどが購入しております。安価な価格で大量購入できているので、得をしているのは中国やインドですね。
そして何よりも、ほくそ笑んでいるのは、米英です。
彼らがプーチン政権の転覆を目論んでウクライナ戦争を仕掛けておりますし、ロシアと欧州とを切り離したかったわけですから、その目論見どおりに進んでおりますからね。
ドイツやフランスも、米英に踊らされています。
彼らは、ロシアへの経済制裁や武器の提供にも反対しておりましたが、米英の説得で方針転換をし、その結果、自らの首を占める状態に陥っております。
フランスもオーストラリアと契約を結んでいた原子力潜水艦の提供を一方的に破棄され、オーストラリアは米英からの導入することになりました。
米英はロシアによるクリミア編入後からウクライナ軍に軍事訓練を実施しておりましたが、ドイツやフランスはそれを知らなかったのではないかと考えております。
それにしても、BRICsは「新しい世界秩序」の中心 のテーマで述べましたが、BRICsを中心した国々と米国を中心とした西側諸国とのブロック化は進んでおりますね。
ロシア版ダボス会議とも呼ばれるサンクトペテルブルク国際経済フォーラムが6月15~18日にロシアで開催されましたが、西側諸国が参加を見送ったために、前回に比べ参加国は約1割減りましたが、それでも127カ国が参加しております。
米国を中心とした西側諸国の影響力が薄れてきておりますね。
アメリカは米ドルという「世界の基軸通貨」という地位を軍事力で守ってきましたが、制裁を加え過ぎて、逆にその地位は失墜してきているのではないでしょうか。
その証拠として、世界の外貨準備における米ドルの比率は下がり続けております。

BRICS(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)は、金融危機の際に資金を融通し合う外貨準備の共同積立基金を創設することに合意し、欧米などがIMFと世界銀行を軸に確立した体制を脱し、新興国が力を握る国際金融を目指そうとしております。

日本は西側諸国に組み込まれておりますが、地政学的に中国・ロシアにかなり近いです。
また、エネルギーや食料の多くを自給できないため、かなり危険な立ち位置にいることは理解しておく必要があります。
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