BRICsは「新しい世界秩序」の中心
こんにちは。ファイナンシャルアドバイザーの大崎です。
昨日、ロシア国防省は「太平洋艦隊が巡航ミサイルの発射実験をした」と発表し、映像を公開しました。ロシアの通信社は「日本海海域から発射した」と伝えております。
自衛隊は13日、12日に日本海で米海軍第7艦隊と日米共同訓練を実施したと発表しており、今回のロシアによりミサイル発射は日米を牽制した可能性もありますし、ロシアへの制裁を強化する日本への意思表示かも知れません。
ちなみに、ロシアは先月、日本がウクライナ情勢を巡ってロシアに対する制裁措置を導入したことに対して、「日本との平和条約締結に関する交渉を継続するつもりはない」と交渉を打ち切っております。
日本政府は米国に追従するだけですが、もっとうまく外交をして欲しいものです。
現在はまだ米国が世界の覇権を握っておりますが、世界のパワーバランスは崩れて来ておりますね。
このブログでも国際金融資本や米ドル(米国)覇権について述べてきておりますが、
また、その米ドル覇権からの脱却が進んでいることも伝えております。
4月7日の国連総会で、国連人権理事会におけるロシアの理事国資格停止を求める決議の採決が行われましたが、賛成93カ国をもって決議案が通りました。
しかしながら、反対が24カ国、棄権が58カ国もあり、これは3月2日の国連総会の賛成141反対5棄権35)と比べると、賛成しない国々が増えてきております。
米ドルでないと石油を買えない(ペトロダラー)というシステムや、米ドルなしでは貿易できない状況が変わってきておりますし、米国を中心とした西側諸国の影響力が薄れてきております。
ロシアは長年にわたり、ブラジル、インド、中国との関係を強固なものにしようとしてきましたし、中国は一帯一路構想を進め、発展途上国に対して影響力を与えてきました。
今後、BRICsを中心した国々と米国を中心とした西側諸国と世界は二分していくかも知れません。
ちなみに、ロシアのリャブコフ外務次官は国営テレビに対し、この戦争の終結後、BRICsは「新しい世界秩序」の中心となるだろうと述べております。なお、すでにブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカの5ヶ国で利用される共通仮想通貨の開発を協議しておりますから、水面下では「脱ドル」に対して模索が続いておりますね。
以前のブログでも、プーチン大統領は「ロスチャイルドに支配された」米ドルからの完全な独立を発表し、新世界秩序の銀行システムの圧迫から完全に解放された最初の国となったと述べたことを取り上げましたが、この先、新しい世界秩序はどうなっていくのでしょうか。
投資家としては、当面は米国利上げの影響で新興国からは資金が逃避することが考えられますので、短期的にはリターンは期待できないかも知れませんが、
中長期的には新興国は人口が増えていきますし、高い経済成長や国民の所得向上によりリターンが期待できますので、分散して投資しておいた方が良いでしょう。
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