ロシアから学ぶこともある日本人
こんにちは。ファイナンシャルアドバイザーの大崎です。
米欧がロシア産原油の輸入禁止の検討に入り、原油価格の高騰が止まらなくなっておりますね。
ウクライナ侵攻によって次々と経済制裁を受けているロシアですが、当然、大きなダメージは受けております。
ただ、このブログでも何度も取り上げてきておりますが、ロシアは近年、急激に金の保有や外貨準備比率を高めてきており、ドル建てでの外貨準備比率は減らしてきております。
SWIFTと中央銀行への制裁が発表されても、ロシアはいろいろ備えてきていたので、今のところなんとか耐え忍ぶことができているのですね。
これが日本であればそうは行きません。日本の外貨準備はほとんどが米ドル建てであり、また金は3%程度に過ぎないからです。
金を買うくらいなら米国債を買えと米国に言われているので仕方ないですが、武器も、医薬品も、穀物も肉類も米国から多くを購入させられております。
米ドルに依存し過ぎておりますので、万一の際は、どうなりますかね。
また、ロシアではSWIFTと中央銀行へ制裁が科され、2月28日には1ドル=115ルーブル前後へと3割もルーブルは急落しました。
通貨の暴落で輸入物価が急上昇すれば、商品の値段は高くなりロシア市民は大変ですが、ロシアは政策金利を大幅に引き上げたりして、対応しております。
ただ、ロシアがこうやって耐えることができているのは、他にも理由があります。
ロシアは石油や天然ガスなどの世界有数のエネルギー供給国であり、また、銅、アルミニウム、ニッケルや、小麦と大麦など穀物の主要輸出国でもあるからです。
要は、実物資産を所有しております。
では日本はどうかというと、日本円(通貨)の価値は下がっておりますし、食料自給率は約38%、エネルギー自給率は約8%と、それぞれ62%と92%を海外からの輸入に頼っておりますので、ロシアのようには行きません。
日本という国がこの先どのようになっていくかはわかりませんが、わたくしたち個人として備えておきましょう。
金などの実物資産に投資したり、日本以外に資産を保有したりすることもその選択肢のひとつになるかと思います。
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