まだまだコモディティ関連は上がりそう
こんにちは。ファイナンシャルアドバイザーの大崎です。
利上げと金融引き締めで、当面は株価の上値が重い状態が続きそうです。
S&P500株式指数で運用している方は多いと思いますが、現状、年初来リターンは-10.37%となっておりますね。
「FAAMG(GAFAM)だけでS&P500時価総額の20%を占めている」のテーマでお伝えしましたが、S&P500指数は米国の主要産業を代表する500社により構成されておりますが、2019年第4四半期におけるEPS(1株当たりの純利益)成長率では、GAFAMだけが上昇しているような状態でした。
S&P500指数としては年初来リターンは-10.37%といえども、プラスリターンとなっている企業やセクターはきちんとあるのですよね。
ここ数年牽引してきたテクノロジーセクターではマイナスリターンの企業が多く、中には年初来で30%以上下落している企業も多く見られます。
飛ぶ鳥を落とす勢いで成長してきたGAFAMも、概ね10数%のマイナスに沈んでおります。
利上げはグロース株にとってはマイナス要因となりますので、この先も試練にさらされる可能性は想定しておいた方が良いでしょう。
反面、エネルギーセクターは年初来で30%強のリターンが出ているものが多いですね。その他、一般消費財や公共事業セクターなどもプラスのリターンとなっております。
確かに長期的に見ればS&P500指数は年平均7%程度のリターンとなっております。
そのままS&P500だけで運用するのもひとつの選択肢ですが、ポートフォリオを柔軟に変更できる方は、世界情勢を考慮の上、この先リターンが期待できそうなファンドやセクターなどに分散投資していただくと宜しいかと思います。
「ロシアVS西側諸国のウクライナ代理戦争」のテーマで、まだまだこの代理戦争は続きそうであり、金や、原油やガソリンなどのエネルギー、小麦やトウモロコシなどの穀物といったようなコモディティ関連は上がりそうとお伝えしましたが、実はロシアは肥料輸出国でもあります。
農産物を効率的に生産するために使う肥料はカリウム、窒素とリンで「肥料の3要素」と呼ばれ、塩化カリウム、尿素、リン酸アンモニウム(リン安)の形で利用します。
それを踏まえた上で、ロシアの2021年のそれぞれの輸出量を世界貿易量に占める割合で確認したところは以下のとおり。
硝酸アンモニウム49%(世界1位)
尿素18%(世界1位)
アンモニア30%(世界1位)
塩化カリ27%(世界3位)
リン安14%(世界4位)
農産物を効率的に生産するためにはこれらの肥料は必要ですから、この先、農業関連のセクターのリターンも期待できるのではないでしょうか。
ポートフォリオ変更の相談はいつものようにこちらからお問合せください。
海外積立入門書を無料進呈します
日本のiDeCo、NISA、401kよりも確実に増やせる海外の積立の始め方をまとめています。
関連記事
-
-
2四半期連続マイナス成長 イエレン財務長官「リセッションの条件満たしていない」
こんにちは。ファイナンシャルアドバイザーの大崎です。 米国4~6月期の実質GDP(国内総生産)
-
-
「クレディ・スイス口座閉鎖」スイスプライベートバンク紹介します
こんにちは。K2 College大崎です。 今回は『「クレディ・スイス口座閉鎖」スイスプライベート
-
-
オフショアを利用してお金を殖やそう
こんにちは。K2 College大崎です。 弊社のサイトにアクセス頂いた方ということは、概ね、
-
-
日本はアメリカの手の上で生きる!?
こんにちは。K2 Investmentの大崎です。 米国時間8月19日、米商務省は、華為技術(
-
-
原油価格20ドルまで急落 金融危機の引き金になるか!?
こんにちは。ファイナンシャルアドバイザーの大崎です。 3/11のブログ「「原油戦争」サウジアラ
-
-
グレートリセット 「2030年何も所有しないようになる」
こんにちは。ファイナンシャルアドバイザーの大崎です。 前回のブログ 「貯蓄から投資」もうひとつ
-
-
「国際金融資本」を頂点としたピラミッド
こんにちは。ファイナンシャルアドバイザーの大崎です。 前回のブログにおいて、「基軸通貨」が米ド
-
-
「メタバース」知ってますか?
こんにちは、K2 College大崎です。 みなさんは「メタバース」という言葉を聞いたことがあ
-
-
「原油戦争」サウジアラビアとロシア、米国による価格戦争に突入
こんにちは。ファイナンシャルアドバイザーの大崎です。 3/9に一時2016年11月以来の1ドル
-
-
企業年金の利率が下がることは給与減少につながる
こんにちは。ファイナンシャルアドバイザーの大崎です。 日本経済新聞の記事によると、日本生命保険