「利上げ」「金融引き締め」懸念で株式市場大幅続落
こんにちは。ファイナンシャルアドバイザーの大崎です。
22日の米株式相場は大幅続落しましたね。
以下はS&P500株式指数を業種別に分類したものですが、ほぼ全面安に近い状態です。
それにしてもいくつかのメディアを見ていると面白いですね。
今回の大幅続落の要因として、ロイターは「利上げ」を取り上げておりますが、
ニューヨークタイムズは「金融引き締め」を取り上げております。
5月のFOMCでは0.5%の利上げが見込まれておりますし、バランスシートの縮小(金融引き締め)も開始されますので、どちらの見方もそのとおりだと思いますが、やはり複数のメディアを見るということは大切ですね。
ちなみに、個人的には「FRBの量的引き締め(QT)で市場はどうなる」でも取り上げましたが、バランスシートの縮小をどのくらいのペースで実施していくのが気になっております。
現在の株価は、各国の中央銀行が金融緩和で通貨供給量を大量に増やしているからその資金が流れ込んで高値になっているとこのブログでも取り上げてきましたが、その流れ混んでいる資金が吸収されていくため、市場にはどのような影響が出るでしょうか。
3月に開催されたFOMCの議事要旨では月額最大950億ドルのペースで縮小することが示唆されておりました。
さすがにその最大のペースではやらないかと思いますが、FRBの保有資産は2020年3月の4兆ドル台から現在は9兆ドル弱と2倍以上に膨らんでいますからね。
しかも満期を迎えた債券の償還金を再投資しないだけでなく、保有資産を売却したりする可能性もあります。
現在、長期金利(米10年国債)は高い水準で推移しております。
利上げとの二重の引き締めとなりますから、米金利がどう影響を受け、株式市場はどうなるでしょうか。
富裕層は資産を減らさないようにリスクの低い運用をしております。
纏まった資金で運用されている方は、今のうちに市場の値動きとは相関関係が極めて低いオフショアファンドでの運用にシフトしておきましょう。
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