ESGを意識した投資をしよう!
公開日:
:
お金, ファイナンシャルリテラシー, 世界情勢, 年金
こんにちは。K2 Investmentの大崎です。
日本経済新聞の記事によると、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)は、来年度にもグリーンボンドへの投資を本格的に始めるそうです。
グリーンボンドとは、企業や地方自治体等が、国内外のグリーンプロジェクトに要する資金を調達するために発行する債券のことです。
以前のブログにおいて、我々が納めている国民年金の保険料の一部は、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)という独立行政法人が、「年金積立金」として国内・海外の株式や債券に投資して運用されているとお伝えしましたが、その投資先に、グリーンボンド(債券)も加わるわけですね。
ちなみに、GPIFの2019年6月末の年金積立金全体の運用資産額・構成割合は、こちらで確認できます。
また、以前のブログにおいて、ESG投資について簡単に述べましたが、GPIFはESG投資を重視しており、企業や経済の成長を後押ししています。
ESG投資とは、下記に配慮している企業を重視・選別して行う投資のことです。
環境(Environment)
社会(Social)
企業統治(Governance)GLOBAL SUSTAINABLE INVESTMENT ALLIANCEが公表した数字では、2017年末時点(日本のみ2018年3月末時点)の世界全体のESG投資残高は31兆ドルにも及び、その金額は拡大し続けております。
日本でも、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が、2017年よりESG指数(FTSE Blossom Japan IndexおよびMSCIジャパンESG セレクト・リーダーズ指数、MSCI日本株女性活躍指数)を選定し、連動した運用を1兆円規模で開始しています。
企業にとって、このESG投資を呼び込むことができれば株価は上がりますし、企業のブランド価値も向上します。そして、多くの企業がこのESG投資を呼び込む活動を続けているのです。
GPIFのESG投資への取り組み
GPIFが、長期にわたって安定した収益を獲得するためには、投資先の個々の企業の価値が持続的に高まり、ひいては資本市場全体が持続的・安定的に成長することが重要です。そして、資本市場は長期で見ると環境問題や社会問題の影響から逃れられないので、こうした問題が資本市場に与える負の影響を減らすことが、投資リターンを持続的に追求するうえでは不可欠といえます。ESGの要素に配慮した投資は長期的にリスク調整後のリターンを改善する効果があると期待できることから、公的年金など投資額の大きい機関投資家のあいだでESG投資に対する関心が高まっています。
GPIFも述べている通り、環境問題や社会問題が資本市場に与える負の影響を減らすことが、投資リターンを持続的に追求するうえで不可欠といえます。
実際に、社会的責任として、ESGに対応しようと取り組む企業は増えてきておりますし、我々、投資家も、収益や成長性だけでなく、その企業やファンドがどのように社会に貢献しているかを踏まえた上で投資をしていけば、おのずと持続的にリターンが得られるでしょう。
何か得るものがあったら、↓ポチっとしてくださいね〜。
オフショアファンド入門書を無料進呈します
日本では投資できない海外の優秀なヘッジファンド、オルタナティブの種類と投資の仕方をまとめています。
関連記事
-
年金を受取れなくなることはありません。
こんにちは。K2 Investment 投資アドバイザー大崎です。 以前のブログにおいて、厚生
-
投資家の楽観ムードに陰りが見え始める
こんにちは。K2 College大崎です。 16日の米株式市場では、主要株価指数が軒並み1%を
-
「リスクフリー」の米国債、10年物利回りが初の1%割れ
こんにちは。ファイナンシャルアドバイザーの大崎です。 先日のブログでも触れましたが、長期金利の
-
利上げだけでなく、量的引き締め(QT)にも注目すべき
こんにちは。K2 College大崎です。 最近は、経済指標が軟調で利上げペースは鈍化するとの
-
知ってる人だけ得をする「太陽光発電投資」
こんばんは。K2 Investment 投資アドバイザー大崎です。 サラリーマンこそ始めるべき
-
高配当株/ETFが資産拡大に適さない理由
こんにちは。ファイナンシャル・アドバイザーの大崎です。 前回のブログでは、配当金を当てにしたF
-
一律支給10万円の「特別定額給付金」でまずは資産を買う
おはようございます。ファイナンシャルアドバイザーの大崎です。 新型コロナウイルス感染症の緊急経
-
「貯蓄から投資」もうひとつのねらい
こんにちは。ファイナンシャルアドバイザーの大崎です。 7月10日(日)は参議院議員選挙の投票日
-
積立したお金を「全額経費」にできて、そこから「借入れ」もできる?
こんにちはK2 Investment 投資アドバイザー大崎です。 前回のブログにおいて、サラリ
-
ウクライナ戦争、負けるのは欧州?
こんにちは。ファイナンシャルアドバイザーの大崎です。 ウクライナ情勢を巡りフランス、ドイツ、中
- PREV
- 自営業・フリーランスの味方、「国民年金基金」
- NEXT
- 「SDGs」って知ってる?