「つみたてNISA」はBESTな選択じゃないの?
こんにちは。ファイナンシャルアドバイザーの大崎です。
つみたてNISAの口座数、および買付額ともに増加が続いているようです(2021年12月末時点)。
我々は、国から「将来の年金を当てにせず、自分でしっかり資産形成をしてくださいと」明言されておりますから、投資を始められる方が増えるのは良いことだと思います。
「つみたてNISA」は、少額からの長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度で、対象商品は、金融庁が定めた投資信託・ETFとなるため、投資初心者でも安心して始めやすいですよね。
こちらのブログでつみたてNISAのデメリット/メリットを纏めておりますが、ブログ開始当初は投資初心者向けに書いていたので、ここには書いていない内容もあります。
今でも、つみたてNISAはこれから投資を始める投資初心者には良い仕組みだと考えておりますが、よりリターンを求めたいという方にとっては、つみたてNISAでは対応できないこともあります。
それは、
運用できる商品が限定されている
ということです。
つみたてNISAの対象商品(2022年2月28日現在)は、こちらから確認できます。
【指定インデックス投資信託:179本】
【指定インデックス投資信託以外の投資信託(アクティブ運用投資信託等):22本】
【上場株式投資信託(ETF):7本】
「つみたてNISA」から選択できる商品は金融庁が定めた投資信託・ETFとなるため、ある意味、厳選されていることは間違いないのですが、現在のような市況において、リターンを上げることができる商品は選択できません。
現在は、世界的にインフレによって物価が上昇してきておりますので、リターンを求めるのであれば、価格が上昇する傾向にある石油などのエネルギーや貴金属、トウモロコシや大豆などの穀物等のコモディティ(商品)を投資対象に加えた方が良いでしょう。
そしてロシアのウクライナ侵略によって、石油・ガスなどのエネルギー価格や穀物価格の高騰も続いておりますから、投資妙味がありますね。
また、以下はVanguard社が発表している今後10年間の年率換算した名目リターンの予測(2021年12月31日時点)ですが、グロース株に対する予測が良くないですし、バリュー株に劣後する予測となっております。
また、ここずっと米国株式のリターンはとても良かったのですが、今後10年間は全世界株式(除く米国)の方がリターンは高くなるとVanguard社は予測しております。
もちろん今後、Vanguard社の予測どおりになるとは限りませんし、この市場アップデート情報にも、「前提は現在の市場環境に依存しており、時間の経過とともに変化する可能性があります」と記載されております。
大切なのは、今後、市場がどのように推移しても良いように、柔軟性を持った運用方法を選択することです。
その他の選択肢として、つみたてNISAと同じく、運用益が非課税となる海外積立投資という選択肢もあります。
日本の証券会社経由では投資できない世界の優良ファンド含め、およそ200本のファンドから運用先を選べますので、
今後の市況に応じてポートフォリオを変更することが可能です。
以下より、海外積立投資入門書を入手できますので、検討の参考にしてください。
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日本のiDeCo、NISA、401kよりも確実に増やせる海外の積立の始め方をまとめています。
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