円の実力50年ぶりの低水準 すべて日本円では危ない
こんにちは。ファイナンシャルアドバイザーの大崎です。
円の実力が50年ぶりの低さまで進んでおり、購買力が低下しております。
このブログでも「円の価値」は複数の通貨に対しての円の価値を見る必要があり、「実質実効為替レート」で確認すべきだと述べてきておりますが、
そのレートで見た円の実力が1972年以来の低さとなっております。
日本の経常黒字は、海外からの利子・配当などの受け取りによる「第1次所得収支」が支えておりますが、企業にとっては海外で稼いだ収益はそのまま海外で再投資に回した方が良いので、円を買って円に戻す需要は限定的となっているようです。
先般、ある著名なエコノミストが円安要因は限定的と述べておりました。
その理由をこの第1次所得収支によって円高になるからという説明をしておりましたが、統計では円建てで計算されるものの、実際に円を買って円に戻すわけではないので、違うようですね。
個人的には、ウクライナ情勢などで円が買われていることはありますが、その他の要因を考えると当面は円安基調が続くのではないかと考えております。
なぜなら米国では3月から政策金利の引き上げをしていきますし、すでに他の主要国も金融政策正常化の動きが広がっております。
一方で日本は当面、金融政策の正常化には向かいそうもないので、引き続き円を売って金利の高い国へお金が流れる動きになるのではないでしょうか。
日本経済新聞の記事には、
国内外の企業ともに日本以外で収益源を探る動きが強まっている。
との記載もありました。
これは、我々も言えることではないでしょうか。
日本ではなかなかお金を増やすことは難しいですので、日本以外でお金を増やすことも考えましょう。
実際、円安が進んでいるということは、以前より海外投資をしている方々は、為替においても含み益が出ているかと思います。
下図は3年前のセミナーで利用したスライドですが、資産の一部を海外で運用する意味は、日本リスクに対してのリスク分散になります。
ある旅行会社では、新型コロナウィルスの影響で給与が3割カットになっております。
自社株を購入していた友人には、原油が暴落してる際に、自社株をやめて原油でも買っておいたらとをアドバイスしましたが、給与の減少を投資の利益分で補っているそうです(もちろん、ここまで原油高になるとは思っておりません)。
別の友人には、金の現物を保有しておくことをアドバイスしました。
こちらはリターンを得るというよりも、お金の価値が下がっているので資産防衛の観点からです。女性ということもあり、インゴット以外にアクセサリーなども購入しているようですが、日本円が突然使えなくなっても、その金は換金できますからその分は安心ですね。
ブログでも、ずっと円安や物価上昇について述べてきておりますが、本当に進んで来てますので、備えておいてください。
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