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グロース株かバリュー株か

公開日: : 最終更新日:2022/02/03 分散投資, 積立投資, 長期投資

こんにちは。ファイナンシャルアドバイザーの大崎です。 

年初からテクノロジー株を中心としたグロース株のウエイトが高い指数の下落が目立っておりますね。

これは、主に米国の中央銀行であるFRB(連邦準備制度理事会)が金融引き締めへ前向きな姿勢を示したことに起因しておりますが、株価は、企業の将来の利益を現在の価値に換算したものと考えるため、政策金利の引き上げによって市場金利が上昇すれば、将来の予想される利益の現在の価値が小さくなるからです。

 

そして、グロース株はバリュー株よりも将来の利益の割合が大きいため、金利上昇の影響をより大きく受けることになります。

そのためグロース株からバリュー株へ投資スタイルを変更した方が良いとする記事を目にすることが多くなってきましたが、現状ではどうなのでしょうか。

 

確かに、金利上昇によりグロース株の下落率の方が大きかったですが、市場はすでにある程度の金利上昇は織り込んでいるようですし、Q4の企業業績も好調のようです。

年初からの下落に関しても、アップルが2021年10-12月期決算の売上高が過去最高となったことを発表してからは、米国株式市場も反発してきております。

そして、上述しましたとおり、一般的に米金融政策の正常化が進むと、長期金利が上昇し、バリュー株が優位になるとの見方は多いですが、前回の金融政策正常化局面においては、必ずしもそのような動きになっていなかったようです。

 

下図は、S&P500のバリュー指数とグロース指数を比較したものですが、FRBが金融政策の正常化を進めた2014年から2018年までの期間において、S&P500バリュー指数の年間騰落率がS&P500グロース指数を上回ったのは2016年のみでした。

また、全期間を通じてみても、S&P500バリュー指数の騰落率はS&P500グロース指数を大きく下回っております。

よって、グロース株はバリュー株よりも金利上昇の影響をより大きく受けるからとの理由だけでバリュー株に投資スタイルをシフトするのではなく、経済情勢を観ながら投資先を選択された方が良いでしょう。

そして、長期積立投資をされている投資家で、いくかのファンドで分散投資をされている方は、グロース指数とバリュー指数のどちらも保有しても良いかも知れません。

 

海外積立投資であれば、グロース株やバリュー株で構成されたファンドなど、世界中、約200本のファンドから投資先を選択できますし、適宜、ファンドのスイッチも可能です。

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    • 名前

      ファイナンシャルアドバイザー
      大崎 真嗣

      <出身>

      愛知県名古屋市

      <経歴>

      愛知大学経済学部卒業
      大手旅行会社で10年間、その後、企業の人材育成を支援する会社で約6年間、法人営業として経験を積む。
      直近約5年半はキャリアコンサルタントとして、転職希望者の相談や企業の採用に一役を担う。

      その傍らで、自らの投資経験を踏まえたファイナンシャルアドバイスを開始。
      ファイナンシャルプランナー2級も取得。

      自分でしっかり考える投資家をサポートするという経営方針に共感し、自らもかねてから顧客であったK2 Investmentに参画。

      <趣味>
      投資、ビジネス、旅行、読書

      <自己紹介>
      15年以上、投資や事業に取り組んできており、自分の想定寿命やライフプランから逆算して必要となるポートフォリオを組んでいる。

      株式投資を始めたが、ライブドアショックで大損。その後、独学で学び、まだ一般的でなかったインデックス投信や海外ETFなどに分散しながら資産を構築。

      また、自分の労働含めた資本が日本に集中していることに気付き、海外へ分散していくことを決意。数年前からK2 Investment経由でいくかの海外ファンドに投資している。

      その他、海外保険、太陽光発電、サブスクリプションビジネスを運営。営業やキャリアコンサルタントの経験から相談者の考えをしっかり伺いながら、最善のアドバイスをして参ります。

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