価格変動リスクに対する「積立投資」と「一括投資」使い分け
こんにちは。ファイナンシャルアドバイザーの大崎です。
投資には以下のように様々なリスクがありますが、すべてのリスクは株式や債券の価格が変動する「価格変動リスク」に繋がっております。
価格変動リスク
為替変動リスク
信用リスク
流動性リスク
カントリーリスク
先日のFOMCで米国政策金利が利上げされましたが、その利上げよってもそうですし、この先に控えている金融引き締めやウクライナ侵攻などの世界情勢により、株式や債券、原油、金などの価格は変動します。
我々は、価格変動リスクに対してどう対応したら良いでしょう。
いろいろ方法はありますが、そのひとつは分散投資です。
分散投資といっても、投資先、通貨、時間などありますが、価格変動リスクに対しては時間分散が有効です。
要は、ドル・コスト平均法を利用した積立投資ですね。
ドル・コスト平均法とは、毎回、一定の金額分を買うことにより、高値のときは少なく、安値のときは多く買うことができ、平均購入単価を低く抑えることができました。
特に株式のようなボラティリティが激しい資産クラスに対しては、ドル・コスト平均法を利用した積立投資をして運用していくのが効果的です。
毎月の収入からは「積立投資」で運用していくのが良いでしょう。
では、纏まった資金がある場合はどうか。
何回かに分けて投資した方が良いという考えもありますが、市場に投じていないお金は、その間、働かずに遊んでいるわけですから、その分、機会損失を招いているわけですし、リスクが増えるのが遅いだけと考えることができます。
纏まった資金は「一括投資」をして、早めにお金に働いてもらい複利で運用しましょう。
では、一括投資で価格変動リスクにどう対応するのかですが、
ひとつの方法は「元本確保貯蓄型終身保険」 などの元本確保型の商品で運用するというものです。
例えば、この保険を全期前納(一括支払い)してやれば、2年払いの場合は5年で損益分岐点を迎えますし、時間は掛かりますが元本は確保されます。
多くの方は将来の老後資金の準備として投資しているわけでしょうから、将来、お金が必要なタイミングで金融危機などが生じてしまい、大切な資金を失ってしまうというのは避けなければなりません。
以下は日経平均のデータですが、数年に1回の割合で大きな下落が生じております。
積立投資をしている方も、ある程度の纏まった資金ができたら、その資金で「元本確保貯蓄型終身保険」のような元本が確保される商品に資産を移管して運用し、毎月の収入からは積立投資を続けられてはいかがでしょうか。
ちなみに、「元本確保貯蓄型終身保険」の場合、元本が確保されるまで時間が掛かりますので、流動性のリスクがあります。積立投資の場合は、その多くが株式や債券で運用されているでしょうから、流動性は高いです。
逆に、上述したとおり、積立投資は価格変動リスクがあります。
元本確保貯蓄型終身保険(一括投資)も価格変動リスクはありますが、価格変動リスクは保険会社が調整してくれるので、ほとんど試算表のように運用され、いずれ元本が確保されます。
このようにうまく商品を利用して、積立投資と一括投資を併用して資産効率を高めて行かれてはいかがでしょうか。
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