使えるお金が減ってませんか?
公開日:
:
最終更新日:2019/06/15
お金, ファイナンシャルリテラシー, 働き方
こんにちは。 K2 Investment 投資アドバイザー大崎です。
国税庁「民間給与実態統計調査」によりますと、サラリーマンの平均給与は1997年の467万円より一貫して下がり続けてきておりましたが、ここ数年は少しずつですが、持ち直して来ています(2017年は432万円)。
しかし、統計上はその通りかも知れませんが、使えるお金が増えた実感がある方はどれくらいおられますでしょうか。
会社から受け取る給与明細の手取り額しか気にしない方は多いですが、その手取り額が減ってきていると感じる方も多いのではないでしょうか。
給与明細を見ていただきますと、月額給与から所得税や住民税などの「税金」、そして厚生年金保険料や健康保険料、雇用保険料、介護保険料(40歳以降の方)といった「社会保険料」が引かれております。これは、本来であれば自分で納めるものを、会社員の場合は、会社が本人に代わって徴収し、納めているからです。
その中で、厚生年金保険料(率)は2017年9月に18.3%で一旦固定されるまで毎年上がり続けておりましたが、介護保険料(率)は相変わらず毎年上がり続けております。さらに今年度からは住民税に対しての配偶者控除及び配偶者特別控除が改正され、控除額は妻の年収だけでなく、夫の年収も影響するようになりました。
ちなみに、夫の年収が1,220万円(合計所得金額1,000万円)を超えると配偶者特別控除だけでなく、配偶者控除も受けられなくなります。
こうして給与から徴収される金額がどんどん増え続け、実質的に使えるお金(手取り額=可処分所得)は減り続けていきます。
これには続きがあり、2020年からは年収850万円を超えるサラリーマンの増税がスタートし、手取り額(可処分所得)が減る増税となります。
内容としては、原則として納税者全員が受けられる「基礎控除」が38万円から48万円へと10万円引き上げられますが、同時に、サラリーマンの年収に応じて決まる「給与所得控除」が一律10万円引き下げられます。
これだけなら控除はプラスマイナスゼロで税額は変わりませんが、同時に給与所得控除の上限額が引き下げられるため、
サラリーマンの税金は会社に源泉徴収されており、税金が天引きされた後の金額を受けとる仕組みですので、政府からしてみれば、まさに確実に税金を徴収する仕組みです。
ちなみに、源泉徴収は、日本では1940年4月に戦費を効率的に徴収するために導入されたと言われていますが、戦後になっても税金を効率的に徴収できるという理由からそのまま続いていると言われています。
また、個人的には、今年10月に予定されている消費税の増税は日本経済の衰退を進めるためにすべきではないと考えておりますが、予定通りの増税となりますと、ますますみなさんの使えるお金が減り、消費が減り、企業の利益が減り、そして、その企業で働くみなさんの給与所得が減るという悪循環に陥ります。
この先どうなるか分からない以上、使えるお金が減って行くことに対して、なんらかの対策をすべきです。
給与アップが見込める会社に転職するのも良いですし、専業主婦(主夫)がいる家庭では、共働きをして世帯収入を増やすということでも良いですし、本業以外に副業をしてお金が入ってくるポケットを増やすことでも良いかと思います。
しかしながら、わたくしは自分の労働時間を増やして収入を増やしていくよりも、労働時間を増やさずにお金を増やしていく仕組みを作った方が良いと考えております。
その仕組み作りに関しては、このブログでも取り上げて参りたいと思いますので、参考にしてください。
ブログランキングに参加しました。
みなさんに有益な情報を提供していく励みになりますので、
クリックして応援いただけますと幸いです。
個別相談予約
(東京、大阪、福岡、名古屋、香港、ハワイなど)
各都市でそれぞれ投資、保険、節税の弊社アドバイザーが個別相談承ります。
各担当者の面談空き状況を随時更新していますので、場所、日時、アドバイザーを選択してご予約ください。
関連記事
-
貯金だけは危険です、インフレでお金が減りますよ。
こんにちは。K2 Investmentの大崎です。 日本人は世界で最も貯金が好きな国民と言われ
-
会社員が300万円以上の副業にして「事業所得」にする方法
こんにちは。K2 College大崎です。 「300万円以下の副業は雑所得」というニュースを見
-
nanacoカードを利用したお小遣い稼ぎ
こんにちは。K2 Investment 投資アドバイザー大崎です。 前回のブログでは、
-
S&P500インデックスで運用する場合、知っておいて欲しい重要なこと
こんにちは。K2 College大崎です。 昨日よりアメリカの高原リゾート「ジャクソンホール」
-
金融緩和の早期縮小懸念後退で、投資対象はシクリカル株へ。
おはようございます。ファイナンシャルアドバイザーの大崎です。 7月の米消費者物価指数(CPI)が前
-
「税」を理解してお金を残そう
こんにちは。ファイナンシャルアドバイザーの大崎です。 来週、個別面談で、お孫さんの教育資金を準
-
日本は財政破綻しない!?
おはようございます。K2 Investment 投資アドバイザー大崎です。 財務省は今月10日
-
現在の日本の株価は適正価格ではないですよ。
こんにちは。K2 Investmentの大崎です。 本日の東京株式市場において、日経平均株価は
-
「リスク」と「リターン」の相関関係とは
こんにちは。K2 Investmentの大崎です。 以前のブログを読まれて、いまいち「リスク」
-
NISA(非課税)からオフショア資産管理口座(非課税)が賢い選択
おはようございます。投資アドバイザーの大崎です。 政府は10月16日に、期限付きで導入されてい
- PREV
- 初めまして。「投資アドバイザー」の大崎です。
- NEXT
- 4~6月は残業をしない方が良い?