利上げを続けても株価は上昇している
こんにちは。ファイナンシャルアドバイザーの大崎です。
FOMC(連邦公開市場委員会)の結果、市場の予想通り0.25%の利上げでしたね。
以前のブログでは、前回の利上げ時においては、一旦は20%程度の株価が下落し、その後、利上げを続けても株価は回復しているとお伝えしましたが、
今回、米国株は大幅に上昇しました。
サプライズがなく、市場の予想通りだったからでしょうか。
なお、エバーコアISIのデータによると、1994年以降の利上げサイクルの開始からのS&P500とそれぞれのセクターのリターンは、利上げを始めた月はS&P500の平均リターンはマイナス4%になっております。
利上げが短期的に株価を下げる傾向があるのは確かなようですね。
しかしながら、覚えておいた方が良いのは、利上げ開始によって株価を下げたとしても、その後、利上げを続けても株価は上昇しているという点です。
同じくエバーコアISIのデータを見ると、利上げ開始から1年でS&P500の平均リターンはプラス5%に回復しております。
また、ドイツ銀行が1955年以降の13回の利上げサイクルを調べたところ、利上げの開始した最初の年のS&P500の平均リターンは7.7%になっていたようですし、
トゥルイスト・アドバイザリー・サービシズによる12回の利上げサイクルを対象にした調査でも、S&P500の平均リターンは9.4%だったようです。
今回の利上げを含め、2022年のFOMC(連邦公開市場委員会)は7回予定されており、市場の予想では、毎回0.25%の利上げをしていくようですが、これら過去のデータを見る限り、利上げを続けても株価は上昇しておりますので、基本は市場に残った方が良いですね。
しかしながら、先が読みにくい時代ですし、利上げとともに量的引き締めを開始する可能性も出てきておりますので、注視が必要です。
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