「現在価値」と「将来価値」、お金には時間価値があることを理解すべき
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お金, ファイナンシャルリテラシー
こんにちは。ファイナンシャル・アドバイザーの大崎です。
日本でも6月の消費者物価指数が発表され、天候による変動が大きい生鮮食品を除いた指数では、前年同月比2.2%の上昇でした。
物価上昇は10カ月連続、2%を超えたのは3カ月連続となります。
このブログでは、政府・日銀はインフレターゲットとして2%を目標としているので、少なくともそれを上回る運用をしていかないと資産は目減りしてしまうと言い続けてきましたが、その段階まで来ておりますね。
現預金だけで保有している方は、資産は目減りにお気をつけください。
なお、お金には
「現在価値」
と
「将来価値」
があります。
「現在価値」とは、今手元にある100万円のことで、「将来価値」とは、例えば1年後に手に入る100万円のことです。
金額が同じでも、現在の100万円と1年後の100万円の価値は同じではありません。
現在手元に100万円あれば、それを年率10%で運用すれば、 1年後には110万円になりますから、「現在価値」は「将来価値」よりも価値が高いことになります。
お金には「時間価値」があり、
資産価値の現在と将来をつなぐものは、「金利」です。
ちなみに、年率10%の増加が「時間価値」となります。
「将来価値」については、割とイメージしやすいかと思います。
金利10%で100万円を複利運用すると、1年後は110万円となりましたが、2年後は110万円の元本に対して10%つくので121万円、3年後は121万円の元本に対して10%つくので133万1,000円……というように増えていきます。
つまり、
将来価値=現在価値×(1+金利)
ということですね。
それでは、金利が10%の場合に「1年後の100万円」を現在価値に直すといくらになるかを考えてみましょう。
将来価値とは逆に計算すればよいので、
現在価値=将来価値÷(1+金利)
100万円を(1+10%)で割ると、90万9,091円となります。
同じように「5年後の100万円」を現在価値に直した場合は、62万921円にしかなりません。
まさに「時は金なり」。
お金にある「時間価値」、そして資産価値の現在と将来をつなぐ「金利」を意識して、機会損失なくお金を増やして行きましょう。
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