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短期豪ドル債オープン(毎月分配型)ってどうなの?

公開日: : ファイナンシャルリテラシー

こんにちは。投資アドバイザーの大崎です。

よく投資に関しての相談をいただくのですが、本日は、「短期豪ドル債オープン(毎月分配型)をよくわからず買ってしまい、そのまま9年所有していたら、基準価額がどんどん減ってしまい、どうしたら良いか迷っている」というお問合せをいただきました。

下図は、10 年前からの推移がわかるので大和証券さんからお借りしきたのですが、2つある折れ線グラフのうち、下のグラフが基準価額です。

見事に、右肩下がりに下がってますね。

このファンドは、マザーファンドへの投資を通じて、オーストラリア・ドル(豪ドル)建ての高格付けの公社債および短期金融商品に投資を行っており、毎月分配金を出すことを売りにしているファンドですが、商品の目論見書にも書いてありますように、

運用益から分配金が支払われるのではなく、ファンドの純資産から支払われますので、それは、純資産総額も右肩下がりに減っていくわけですよ。

まさに、タコが自分の足を食べることがあるように、タコ足配当ですね。

このように、タコ足配当の毎月分配金を出すファンドは問題視されて久しいですが、まだまだ投資されている方は多いでしょうね。

なお、この相談者は、分配金が出ているので、それほど損はしていないとの認識でした。

確かに、この方は、2011年に投資をされておりますので、分配金再投資基準価額(上の折れ線グラフ)だけ見て判断すれば、トントンくらいでしょうか。

しかし、現実的には、毎月分配金を受け取っているわけで、再投資はしていないですし、毎月受け取っている配当金に対しては20.315%の税金が引かれてますので、その分、実質リターンは下がってます。

加えて、このファンドの場合は、購入時に2〜3%の手数料を払っておりますし、毎年、約1%の信託報酬を支払っておりますので、これだけ考えただけでも、9年間で、12〜3%の損失になっていると思います。

 

アドバイスとしては、基準価額が今までの損失を取り返すくらい上がっていく確証があるならば、そのまま所有するという選択肢もありますが、その確証がない場合は、早く、お金が増える環境に移してあげて、その環境で働いてもらった方が良いとお伝えしました。

このブログでも、いつもお伝えしていることで面白みもないかも知れませんが、所有していれば戻るかも知れないといった感情ではなく、お金を殖やしたいなら、経済合理性で考えるべきです。

先日のブログ<円高を待たず、すぐにお金を投じなさい> でも取り上げておりますが、基準価額が戻ることを期待して待っている時間が「機会損失」を招いているのです。

自分の代わりに、お金が時間をかけて働いてくれるわけですから、その環境を提供してあげた方が良いですし、十分な時間を与えてあげることが大切です。

みなさんの資産拡大にお役に立てれば幸いです。

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    • 名前

      ファイナンシャルアドバイザー
      大崎 真嗣

      <出身>

      愛知県名古屋市

      <経歴>

      愛知大学経済学部卒業
      大手旅行会社で10年間、その後、企業の人材育成を支援する会社で約6年間、法人営業として経験を積む。
      直近約5年半はキャリアコンサルタントとして、転職希望者の相談や企業の採用に一役を担う。

      その傍らで、自らの投資経験を踏まえたファイナンシャルアドバイスを開始。
      ファイナンシャルプランナー2級も取得。

      自分でしっかり考える投資家をサポートするという経営方針に共感し、自らもかねてから顧客であったK2 Investmentに参画。

      <趣味>
      投資、ビジネス、旅行、読書

      <自己紹介>
      15年以上、投資や事業に取り組んできており、自分の想定寿命やライフプランから逆算して必要となるポートフォリオを組んでいる。

      株式投資を始めたが、ライブドアショックで大損。その後、独学で学び、まだ一般的でなかったインデックス投信や海外ETFなどに分散しながら資産を構築。

      また、自分の労働含めた資本が日本に集中していることに気付き、海外へ分散していくことを決意。数年前からK2 Investment経由でいくかの海外ファンドに投資している。

      その他、海外保険、太陽光発電、サブスクリプションビジネスを運営。営業やキャリアコンサルタントの経験から相談者の考えをしっかり伺いながら、最善のアドバイスをして参ります。

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