年金制度改正「繰下げ受給の上限年齢引上げ」
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ファイナンシャルリテラシー, 年金
こんにちは。ファイナンシャルアドバイザーの大崎です。
4月から年金制度が改正されますね。
改正点はいくつかありますが、今回は「繰下げ受給の上限年齢引上げ」について取り上げたいと思います。
現在、66歳から70歳までとなっている繰下げ年齢ですが、上限が75歳に引き上げられます。
繰下げ受給を希望する場合は66歳以降、1ヶ月単位で手続きできますが、75歳から年金を受給する場合、84%が増額されて受給することができます。
随分、受給できる金額が増えますね。
ただ、75歳から年金を受給すれば84%が増額されるといっても、それが全員に適しているわけではありません。
長生きする方にとって繰り下げ受給は得になりますが、
2020年の日本人の平均寿命は女性が87.74歳、男性が81.64歳です。
損益分岐点は受給開始後12年目となりますから、仮に男性が75歳から繰り下げ受給をする場合、損益分岐点は87歳からとなり、平均寿命(81.64歳、2020年時点)の方が先に来てしまう可能性があります。
女性の場合、平均寿命は87.74歳(2020年時点)ですから、75歳から繰り下げ受給しても平均寿命の年齢に損益分岐点が来ますので、良い選択となるかも知れませんね。
65歳以降に繰り下げ受給をすれば、その期間に応じて受給できる金額は増額されますが、そもそも日々の生活に余裕がなく、65歳からの受給開始どころか、65歳前に繰り上げ受給を選択せざる負えない方もいらっしゃいます。
このブログをお読みいただいている方は、そうならないように今のうちから備えようと取り組んでいる方々かと思いますが、一度しかない人生や時間を犠牲にして、ただお金を遣わないような生活を送っている方も少なくないです。
お金を増やすにもその方に適した方法がありますし、将来の年金の受け取り方に関しても、資産や生活レベルなどによって異なりますので、早い段階で相談いただければと思います。
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