国際金融資本 「デジタル通貨」をどうする!?
こんばんは。ファイナンシャルアドバイザーの大崎です。
昨日、世界経済フォーラム(ダボス会議)が、スイスのダボスで開幕しましたね。
ダボス会議は、世界を代表する政治家や多国籍企業の経営者などが一堂に会し、世界が直面する重大な問題について議論する場となっています。
そのひとつに「デジタル通貨」発行についてがありますが、本日の日本経済聞の記事には、とても重要な内容がいくつか記載されておりましたので、それについて取り上げたいと思います。
・日欧やカナダなど6中銀は21日、国際決済銀行(BIS)とともにデジタル通貨研究に乗り出す
・フェイスブックのデジタル通貨「リブラ」計画を封じ込め、さらには世界の準備通貨としてのドル覇権も切り崩す2つの狙いがある。
「リブラ」については、わたくしも以前のブログで、基軸通貨である米ドルや、各国の法定通貨を脅かす存在になる可能性があり、各国の中央銀行も必要なくなる可能性も秘めているとお伝えしましたね。
・20億人を超すフェイスブックの利用者が法定通貨からリブラに流れれば、中銀は紙幣発行で得る「通貨発行益(シニョレッジ)」の一部を失い、
・CBDCの普及が進めば、(中略)民間銀行が預金を受け入れて貸し出しに回す「信用創造」は損なわれ、金融システムは激変が避けられない。FRBがデジタル通貨に後ろ向きなのは、ドル覇権だけでなく、世界の金融秩序を主導するウォール街の弱体化につながるためだ。
重要な内容のひとつがここです。
記事では、中央銀行が紙幣発行で得る「通貨発行益」と述べておりますが、中央銀行が「通貨発行権」を所有しており、紙幣を発行し、政府の発行する「国債」を買い取ります。そして、国債を保有することによって、利息収入を得ているわけです。
中央銀行が利益収入を得るって、イメージできますでしょうか?
法定通貨がリブラなどの「デジタル通貨」に流れれば、この通貨発行益を失うことになりますし、そもそもお金を発行することができる「通貨発行権」を失うことになりかねないから、お金を発行できる組織にとっては、一大事ですよね。
“Let me issue and control a nation’s money and I care not who writes the laws”
「私に一国の通貨の発行権と管理権を与えよ。そうすれば、誰が法律を作ろうと、そんなことはどうでも良い。」マイヤー・アムシェル・ロスチャイルド
ちなみに、日本においての中央銀行は日本銀行(日銀)であり、日銀が紙幣(お金)を発行しております。
お札を確認していただくと分かりますが、「日本銀行券」と印刷してあります。
政府(国)が日本銀行券を発行しているのではなく、民間銀行である日銀が日本銀行券(お金)を発行しているのですね。
ちなみに、日本銀行はJASDAQに上場しており、株式の55%は日本政府が所有しておりますが、約20%はロスチャイルド家などの国際金融資本が所有していると言われております(上場している民間銀行にも関わらず、株主は公開されておりません)。
(次回に続く)
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