通貨価値が下落してますよ
こんにちは。ファイナンシャル・アドバイザーの大崎です。
前回のブログでは、ビットコインが最高値を更新したことを取り上げましたが、それは、各国の中央銀行は金融緩和で通貨供給量を増やしており、通貨安に対するリスク分散と、インフレヘッジとして機関投資家のマネーが流入しているとお伝えしました。
セミナーや勉強会でも、FRBや日銀などの中央銀行は通貨供給量を増やしており、相対的にお金の価値は下がり続けているので、「資産防衛」として資産全体の10~15%くらいは、金の現物で所有することをお勧めしておりますが、ピクテさんが良い資料を作成しておりましたので、お借りして説明します。
米ドルの通貨供給量は、1970年代前半から増やしておりますが、リーマンショック以降は、その量が加速していることが確認できるかと思います。
それに対して、金価格もリーマンショックの少し前から上がり始めておりますが、米ドルの通貨供給量が増加することに比例し、急激に上昇しているのがわかります。
これは、相対的にドルの価値が下がり続けているので、それを懸念する国や人々が、金の購入を増やしているからです。
これについては、以前のブログでも述べておりますね。
また、別のグラフで見てみると、ドル指数(複数の通貨に対する米ドルの相対的な価値を表す)の値が、大幅に減少している反面、ビットコインや金の価格が上昇しているのが見て取れるかと思います。金は、昔から「有事の金」と言われ、不安が高まった際に買われてきましたが、最近では、ビットコインがそのような代替資産として買われているのですね。
ちなみに、8月から金価格は下落しているのは、米国10年債券の利回りが上昇し始めたのが理由です。
金を所有していても金利は付かないですから、運用して利益を上げなければいけない機関が売っているのでしょうね。
このように、中央銀行が通過供給量を増やしていけば、相対的にお金の価値は下がり続けます。
今後も、しばらくは続きそうですが、Cashだけしか所有していない方は、上記の視点もお持ちいただくと宜しいかと思います。
ちなみに、中央銀行が無からお金を創ることができると行っても、どこかで行き詰まると思います。
以前のブログでも、掲載しましたが、
金融システムの崩壊が先か。
極端なインフレーションが先か。
2024年度上期をめどに実施される新紙幣発行に合わせたデノミネーションが先か。
いずれも迎えたくはないですが、最悪を想定して、備えておきましょうね。
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