米国がリセッション(景気後退)入りする可能性は十分ある
こんにちは。ファイナンシャルアドバイザーの大崎です。
ノーベル経済学賞受賞者であるロバート・シラー教授は、米国がリセッション(景気後退)入りする可能性は十分あると考えているようです。
シラー教授は、ITバブル崩壊やリーマンショックに発展したサブプライム住宅ローン危機に対して、事前にバブルについて警告していることで知られております。
「株価の過熱、既に世界恐慌(1929年)の水準まで来ています」のテーマでも取り上げましたが、株価の割高・割安を測る指標の「シラーPER(CAPEレシオ)は、このロバート・シラー教授が考案したものですので、わたくしも参考にしております。
ちなみに、先日の「オルタナティブ資産で安定運用しておいて、株は大きく下がってから買えばいいじゃん」でこのシラーPERを確認した際は、32.07倍とまだ世界恐慌がおこった1929年の30倍よりも高い水準にありました。
その他、リセッション(景気後退)入りする可能性については、
3月30日に米国の2年物国債の利回りが10年物国債を一時上回り、イールドカーブ(利回り曲線)で逆イールドが発生し、今後、6カ月から24カ月以内にリセッションに陥る可能性があることは、「米2年債と10年債で利回り逆転 景気後退シグナル発生!?」のテーマでお伝えしましたが、
ちょうどその頃、FRBのパウエル議長は、3ヶ月物の利回りと18カ月先のスプレッドの方が景気後退の予測力が高く、これらで長短金利の逆転が起これば、経済が弱いという意味になるとコメントしておりました。
市場関係者がリセッションの先行指標として注視している2年物国債と10年物国債の利回りは、間違いなのでしょうか。FRBは、この先行指標を軽視し過ぎではないでしょうか。
先週、イエレン米財務長官は、高インフレが持続的な問題にはならないだろうとの見通しを示したことについて、間違っていたと認めましたが、
FRBも6カ月から24カ月以内にリセッションに陥ったら、素直に間違っていたと認めるのでしょうかね。
まあ、素直に間違っていたと認めてもらっても仕方ないので、FRBにはインフレ抑制がソフトランディングできるように舵取りをして欲しいです。
我々は、株式や債券のような市場の値動きとは相関関係が極めて低いオルタナティブ資産や、買い(ロング)だけでなく売り(ショート)からもリターンを上げることができるヘッジファンドをポートフォリオに組み込んで、市場が大きく下げた際のリスク分散をしておきしょう。
オフショアファンド入門書を無料進呈します
日本では投資できない海外の優秀なヘッジファンド、オルタナティブの種類と投資の仕方をまとめています。
関連記事
-
年長者は金を買い、若者はビットコインを購入
おはようございます。ファイナンシャルアドバイザーの大崎です。 先日のブルームバーグに、以下の記
-
国民の貯蓄は積み上がっていない 「リセッション不可避ではない」の理由なくなる
こんにちは。ファイナンシャルアドバイザーの大崎です。 先日、イエレン米財務長官は、物価は「容認
-
ありがとうファンド(愛称:ファンドの宝石箱) 〜ありがとう投信
こんにちは、K2 College編集部です。 今回は、税理士、公認会計士が設立し運用している「
-
契約数急増 「レバナス」で年初来のマイナスを取り返す?
こんにちは。ファイナンシャルアドバイザーの大崎です。 大手ネット証券3社の投資信託積立契約件数
-
海外投資は危険? きちんとしたスキームを組んでいるファンドで運用しよう
こんにちは。ファイナンシャルアドバイザーの大崎です。 海外投資を検討している方から良く耳にする
-
ビットコインをオフショア資産管理口座へ移し、安定的なリターンを得る
おはようございます。ファイナンシャルアドバイザーの大崎です。 クライアントさんへのフォローを充
-
「一括投資」するべきか、「分散投資」するべきか
こんにちは。ファイナンシャル・アドバイザーの大崎です。 以前のブログ<時代の変化に合わせた「分
-
iFree 新興国株式インデックス 〜大和アセットマネジメント
こんにちは。K2 College大崎です。 今回は「iFree 新興国株式インデックス」につい
-
「VIX指数」40越えると異常事態 でも本日は82.7
こんにちは。ファイナンシャルアドバイザーの大崎です。 昨日の米株式相場は、また大きく下げていま