「産業用太陽光発電」を検討するに当たり、注意すべき点
公開日:
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最終更新日:2019/06/14
お金, ファイナンシャルリテラシー, 太陽光発電
こんにちはK2 Investment 投資アドバイザー大崎です。
サラリーマンこそ始めるべき「産業用太陽光発電投資」として、ここ何回かのブログで、産業用太陽光発電」はお金を増やせる仕組みであることをお伝えしてきました。
今回のブログでは、実際に、検討される方向けに、もう少し詳しくお話したいと思います。
「産業用太陽光発電」を購入するに当たり、注意して欲しい点があります。
それは、販売会社のシュミレーションを信用しないことです。
一般的に、産業用太陽光発電は、投資利回り10%前後の商品として取引されており、販売会社も利回り10%に合わせて販売料金を設定しています。
多くの投資家は、投資利回りが10%あるからと、販売会社のシュミレーションを信じて購入しているのですが、販売会社が出してくるシュミレーションは、太陽光発電所の設置地域における「日射量」を水増ししていることが多く、日射量の多少が売電収入、そして太陽光発電システム代金に影響しますので、結果として、高く購入することになってしますのです。
「サラリーマンこそ始めるべき「産業用太陽光発電投資」とは①」 のブログにおいて、大まかに説明すると、イニシャルコストがおよそ2,000万円、年間の売電収入がおよそ200万円、投資としての表面利回りが約10%とお伝えしましたが、以下がそのイメージとなります。
年間売電収入÷太陽光発電システム販売価格=利回り10%
上述の通り、産業用太陽光発電は、投資利回りが10%前後の商品として取引されており、販売会社も利回り10%に合わせて販売料金を設定してきますから、投資利回り10%を前提にすると、年間売電収入の金額が高くなれば、その分、太陽光発電システム販売価格も高くでき、販売会社の利益も高くなるわけです。そして、反面、投資家が高く買うことになってしまいます。
では、この「年間売電収入」はどのように、算出されるでしょうか。
年間売電収入=年間発電量(kWh/年)×売電価格
売電価格に関しては、2012年に制度化された「固定価格買取制度」で決まった内容でしたね。
2019年の売電価格は14円+税/kWhですが、2012年の40円+税/kWhから毎年下がってきております。詳しくは、サラリーマンこそ始めるべき「産業用太陽光発電投資」とは①のブログで確認してください。
そして、肝心なのは、年間発電量(kWh/年)です。
年間予想発電量(kWh/年) =
1日当たりの年平均日射量(kWh/m²・day)×365日×システム容量(kW)÷1×損失係数
損失係数
【温度損失係数】15% ×(1-0.15)
ソーラーパネルは、実は熱に弱く、パネル表面の温度が高くなればなるほど、太陽光から電気を生み出す能力も低下します。一般的に、気温が1℃上がるごとに0.4%ほど発電力が低下するとされています。春(3~5月)15%、夏(6~8月)20%、秋(9~11月)15%、冬(12~2月)10%の平均。
【パワコン損失係数】5% ×(1-0.05)
直流から交流に変換する必要があり、このときに使われる機械のことを「パワーコンディショナー」といいます。パワーコンディショナーを介する際に発生するロスのことです。
【損失補正係数】5% ×(1-0.05)
ソーラーパネルは屋外に設置するものなのでどうしても汚れてしまいますし、電流がソーラーパネルから配線や回路を通って分電盤に届くまでの電力のロスも、どうしても発生してしまうもの。そのため、損失補正係数の場合はメーカーなどによる差はなく、一律5%と考えられています。
(次回へ続く)
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