株急落、ブラックマンデー以来の大幅安
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ファイナンシャルリテラシー, 世界情勢
おはようございます。ファイナンシャルアドバイザーの大崎です。
欧米の株式市場が大変なことになっております。
米国株式市場の代表的な指数では、軒並み前比10%程度の下落、
欧米の株式市場では、前比10%以上の下落となっております。
ダウ平均株価では2,352ドル値下がりし、過去最大の下げ幅を記録したほか、下落率も1987年のブラックマンデー以降で最大になりました。
トランプ米大統領が、新型コロナウイルスの感染拡大を阻止するため、英国を除く欧州からの入国禁止を発表したことが嫌気されたのが原因ですが、世界経済の収縮に対する懸念が強まっております。
米社債市場でも、低格付け企業に対する資金繰り悪化への懸念から社債が売られ、金利が急上昇しております。
前回のブログで、以下内容をお伝えしたばかですね。
このまま景気の悪化が進むと、財務基盤の弱い企業で信用リスクが高まり、CLO価格が下落します。CLOの売りが重なると、信用収縮が加速し、リーマンショックの時のように金融危機の引き金になる可能性があります。
債券市場に対しては、以前のブログでも警笛を鳴らしておりましたね。
世界中の債券市場では長期金利の低下が続いており、アメリカでは長期金利が短期金利を下回るという「逆イールド」が発生。また、世界の債券の4分の1がマイナス金利になっており、利益を出さなければならない金融機関や投資家が、少しでも高い利回りを求めてハイイールド債やローン担保証券(CLO)などの購入を増やしております。
ひとたびバブルが弾けたら、売りが売りを呼び、行き着くところまで行ってしまうでしょう。
バブルが弾け始めております。
以前のブログ「NYダウ大幅下落、過去最大の下げ幅「どう備えている?」 において、「名目GDP」、「株価」、「マネーストックM2」のデータで表したグラフで、
実体経済(名目GDP)に比べて、 株価や通貨供給量(マネーストックM2)が乖離し過ぎており、資産バブルということが見て取れると説明しておりますが、このまま実体経済(GDP)に向かって下落していく可能性は次第に高くなってきております。
そして、そうしないように、FRB(米連邦準備理事会)は11月の大統領選挙までは、やれることは何でもやるでしょう。
利下げにおいても、前回、今月17、18日に開催されるFOMC(米連邦公開市場委員会)の前に緊急で0.5%の利下げを決定しましたが、FOMCでも現状より1%低い「0.00~0.25%」へと引き下げると予想されております。
わたくしは、8月くらいから株価の過熱について懸念を述べてきており、オルタナティブ(代替投資)という株や債券の値動きとは、ほとんど相関がないものにお金を逃しておくことを案内してきておりますが、オルタナティブに資産を移されている方は、今回の暴落も冷静な目で視ているでしょう。
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