他資産を併せ持つことでリターンは上がる
こんにちは。ファイナンシャルアドバイザーの大崎です。
ロシアがウクライナ東部の親ロシア分離派「ドネツク人民共和国」と「ルガンスク人民共和国」の独立を承認しましたね。
これにより地政学リスクはますます高まり、その他、各国中央銀行による金融引締めやインフレ懸念など、一般投資家は不安が増しているのではないでしょうか。
このような環境においては、株式や債券などの市場の値動きに連動する資産だけではなく、市場の値動きとはほとんど相関関係のない資産を組み合わせて持つことが大切になってきます。
その一つが「金」ですね。
以前のブログでもお伝えしましたが、「金」は、他の資産と異なった動きをする傾向があり、他の資産と組み合わせて持つことで、リスク分散として有効に働き、資産全体の運用効率を高めることにつながります。
下図は、米国株式と金の組み合わせ比率を10%ずつ変化させた場合のリスク・リターンを示しておりますが、米国株式に対して金の保有比率を上げていくと、米国株式50%、金50%あたりが一番、リスク・リターンのバランスが良いことがわかります。
つまり、米国株式に対して、金を10%や20%程度でも組み入れることによって、分散投資効果があるわけです。
ここでの米国株式はS&P500株式指数を利用しておりますが、過去20年の年平均リターンは8%ですから、S&P500だけに投資するよりも金を50%くらいまでの割合で持っていた方がリターンも高かったということです。
以前、アセット・アローケーション(資産配分)の話をした際、定年退職に近づくほどリスク資産への投資は少なくしていくべきとお伝えしておりますが、これで言っても、属性(年齢・収入・資産状況)に応じて、(米国)株式に対して金の保有比率を上げていけば良いわけです。
そして、併せ持った方が良いのは、オフショアファンドも同じです。
オフショアファンドの中には市場の値動きとはほとんど相関関係のないファンドがあるとこのブログでも紹介してきておりますが、そのようなファンドに分散投資をすることで、現在のように連日、株式が下落する市況においても安定的にリターンを上げてくれ、心理的にも穏やかに保つことができます。
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