「固定価格買取制度」終了後も買い取ってもらえる?
公開日:
:
最終更新日:2019/06/15
お金, ファイナンシャルリテラシー, 太陽光発電
おはようございます。K2 Investment 投資アドバイザー大崎です。
産業用太陽光発電で得られた電力は、国が定める価格で一定期間電気事業者が買い取ることを義務付ける制度「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」によって、20年間は買取ってもらえ、売電収入を得ることができましたね。
2019年度に許可が得られた設備に対しては、14円+税/kWhでの買取でしたよね。
では、20年後はどうなるか。
固定価格買取制度は終了となりますので、20年後は電力会社に買い取ってもらえないというのが基本的な考えですが、わたくしは、その時の状況によりますが、引き続き買い取ってもらえる可能性はあると考えております。
以下で、その理由を説明します。
電力会社によっても異なりますが、東京電力管内で見ますと、現在、一般家庭のほとんどが、従量電灯Bという契約しております。電気代は、主に、以下2つの要件で決まってきますが、
・契約アンペア数(10A~60A) によって基本料金が決まる。
・電気を使う量によって、1kWhあたりの料金単価が3段階で累進する。
下記条件で東京電力のホームページで算出すると、
・電気料金プラン・・・従量電灯プランB
・契約容量・・・30A(アンペア)
・電気使用量・・・350kWh(キロワットアワー)
合計金額は、10,037円(税込)となり、1 kWhで計算すると、28.68円となります。
一般家庭に28.68円/ kWhで販売している訳ですので、この金額よりも安い金額で買い取ることができれば、電力会社も得をするということです。
それこそ、2019年度の買取価格は14円+税/kWhでしたので、引き続きこの価格で買い取れば、利益が出ますよね。
ちなみに、ここまで考えると、「産業用太陽光発電」のおいしい果実を得られるのも、あと少し? のブログで掲載しました、下記2つの産業用太陽光発電の案件を比較すると、売電価格が半分以下の2018年度売電価格の案件の方がおいしいですよね。
・2018年度売電価格
19.44円×119,992Kwh(年間予想発電量)=¥2,332,644
・2012年度売電価格
43.2円×55,160kwh (年間予想発電量)=2,382,912円
固定価格買取制度が終わった後は、単純にパネル容量(太陽光パネルの枚数)が多い方が有利ですので当然ですね。
なお、電力会社側としても、産業用太陽光発電所を設置する際に、新たに電柱を立てたり、電線を引き込んだりしてコストを掛けた案件もありますので、安い価格で買い取れるのであれば、引き続き利用したいと思うはずですよね。
(次回に続く)
ブログランキングに参加しました。
みなさんに有益な情報を提供していく励みになりますので、
クリックして応援いただけますと幸いです。
個別相談予約
(東京、大阪、福岡、名古屋、香港、ハワイなど)
各都市でそれぞれ投資、保険、節税の弊社アドバイザーが個別相談承ります。
各担当者の面談空き状況を随時更新していますので、場所、日時、アドバイザーを選択してご予約ください。
関連記事
-
満期時に元本の95%が保護 参加率170%の『元本確保型ファンド(S&P500)』
こんにちは。K2 College大崎です。 今回は、参加率170%の『元本確保型ファンド(S&
-
円安には「外貨建て」でヘッジすべし
こんにちは。ファイナンシャルアドバイザーの大崎です。 13日の外国為替市場において、円相場は1
-
金融システムの崩壊が先か。
こんにちは。ファイナンシャルアドバイザーの大崎です。 今回のブログは、1ヶ月前に会員向けに配信
-
「海外積立投資」そのIFAや紹介者で大丈夫?
こんにちは。ファイナンシャルアドバイザーの大崎です。 弊社のサポートで海外積立投資をされている
-
「コア」に減らさない資産クラスを加える
こんにちは。K2 College大崎です。 以前、「コア・サテライト戦略」で運用するというコラ
-
積立投資は早く始めた方が良い理由
こんにちは。ファイナンシャルアドバイザーの大崎です。 日頃、お問合せいただく内容は様々ですが、
-
<年齢別>運用シミュレーション これは早く運用を始めた方が良いわ
こんにちは。K2 College大崎です。 昨日のコラムにおいて、「公的年金以外に3,600万
-
「共同名義」で資産を所有する
おはようございます。K2 Investmentの大崎です。 東洋経済ONLINEに目を通してい
-
恐怖指数(VIX指数) 金融危機や災害時に急上昇
おはようございます。ファイナンシャルアドバイザーの大崎です。 先日、トランプ米大統領が欧州から
-
FIRE(経済的自立と早期退職)の達成も「定率法」でした。
こんにちは。ファイナンシャル・アドバイザーの大崎です。 前回のブログでは、老後資産を長持ちさせ